Motorcycleshow2016

■カスタムが前提? 懐かしさと最新技術が融合した"ネオ・クラシック"
Motorcycleshow2016 Motorcycleshow2016
昨今のネオクラシック・ブームはどこから来ているんだろう。そもそもネオ・クラシックとジャンル分けされるバイクたちはどんなモノかと言うと......。60〜70年代のモデルをイメージとした、クラシカルなフォルムに最新の技術を搭載したモデルのこと。ざっくりといったらこんな感じなのだが、フルカウルがなかった時代のスピードを追求したフォルム、ベーシックなカウルを纏わないロードバイク=ネイキッドモデルに分類される。
例えば、ずっと変わらない永遠のスタイルを持ち、不動の人気を誇るYAMAHAの「SR400」やトライアンフの「ボンネビル」や「スラクストン」、KAWASAKIの「W800」などは、以前からそのスタイルを貫いている代表的なモデルといってもいいだろう。
そして、昨年頃から、BMW motorradの「R nine T」、DUCATIの「スクランブラー」など、ネオ・クラシックといわれる新しいモデルが海外メーカーから登場しはじめ、その波がどんどん広がっていきそうな様相を見せている。

Motorcycleshow2016 Motorcycleshow2016
まず、Hondaからコンセプトモデルとして大阪モーターサイクルショーにて世界初公開した「Concept CB Type Ⅱ」。空冷のCBの新たな方向性を提案するモデルとしての展示となり、レーシングストライプや、ハンドルマウントのミラー、シングルシートカウルなどをあしらったカフェレーサースタイル。

Motorcycleshow2016
そして、市販予定として参考出品された「CB1100 <ABS> Special Edition」(4月18日に発売開始)
黒に白のストライプやチェッカーフラッグのような格子柄などをタンクにあしらって、こちらもクラシカルな雰囲気を表している。伝統の空冷CBをクラシカルにカスタマイズすることによって、また新しいスタイルを楽しんでみようということなのかもしれない。また、前回紹介した「VTR Customized Concept」もネオ・クラシックなスタイル!

Motorcycleshow2016
YAMAHAからは "Neo Retro" ロードスポーツとして「XSR900」が国内初お披露目。
YAMAHAでは、ネオ・クラシックではなく、ネオ・レトロと謳っているところが興味深い。「MT-09」がベースとなったレトロなスタイリングが特徴となっている。見た目を味わいのあるレトロ風に仕上げながらも、トラクションコントロールや、アシスト&スリッパークラッチといった最新技術を融合させ、扱いやすさを向上。

Motorcycleshow2016 Motorcycleshow2016
「かつてのヤマハを知るベテランライダーはもちろん、直感的に本質を感じとる若いライダーにも楽しんでもらえるように、デザインもパフォーマンスもピュアに造り込んだ "ノスタルジック" ではなくて "オーセンティック" なモデル。」と、懐古ではなくヤマハの本質や正統を「XSR900」に託している。
ということで興味津々に跨がってみたが、残念ながら両足が着地せず。シート高が830mm とちょっと高め。とはいえ、大げさに腰をずらさなくても確実に片足が付くので、そこまで不安は無いかもしれない。

Motorcycleshow2016
4月15日から発売が開始され、ヤマハ発動機創立60周年記念モデルとして、伝統的なレーシンググラフィックである、黃色と黒のスピードブロックをあしらった "インターカラー" を纏った「60th Anniversary」も期間限定で受注販売される。

Motorcycleshow2016
なんと、SUZUKIからもネオ・クラシックなコンセプトモデルが展示されていた。海外向けのニューモデル「SV650」をベースとした「SV650 RALLY CONCEPT」だ。

Motorcycleshow2016 Motorcycleshow2016
カフェレーサー風でありながらもフォグランプやヘッドライトカバーといったラリーの仕様を装備。

Motorcycleshow2016SUZUKIならではの、ネオ・クラシックな解釈が "らしく" て、個性的でかっこいい。個人的にはカタカナであしらわれた「スズキ」と「ラリーコンセプト」の文字がツボ。SVはここまでカスタムできる、という素敵な見本となったが、こちらも是非市販して欲しい!

Motorcycleshow2016
そして、ネオ・クラシックの元祖のひとつといえるトライアンフの「ボンネビル」を含めたトラディショナルなシリーズ。2016年モデルから水冷エンジンを搭載し新しく生まれ変わったことで注目を集めているモデルだ。

Motorcycleshow2016 Motorcycleshow2016
1200ccに排気量アップされた「ボンネビルT120」、すでに発売が開始されている、ニューモデルの「ストリートツイン」、そして5月から投入予定のカフェレーサー「スラクストンR」。インスピレーションキッドというさまざまなカスタムパーツを用意し、オーナーが独自のスタイルを表現できるような提案がなされている。

Motorcycleshow2016 Motorcycleshow2016
そう、ネオクラシックスタイルというのは、カスタムも楽しめるモデルが多く、個性的なスタイリグに仕上げられるのも特徴だ。昨年発売されたDUCATIのスクランブラーも、すでにさまざまなカスタムが発表されているが、東京モーターサイクルショーにて際立っていたのはこの一台。

Motorcycleshow2016 Motorcycleshow2016
DUCATIをはじめ、bimota、VYRUS、AVINTON、EBRMetisseといった、プレミアムなバイクを展開するモトコルセのコンプリートカスタムモデル「SRC 803HC」だ。
DUCATIの800ccのスクランブラーといえば、カフェレーサーやダートトラック風なカスタムが多く見られるが、それとは一線を画し、こちらはクラシックなミリタリースタイルに仕上げられている。フレームからタンク、ホイール、フェンダー、エンジンカバーからメーターケースまでありとあらゆる車体のすべてがカーキ色に塗装され、シンプルなスタイリングながらも異彩を放ちつつ、ストレートの2本出しサイドアップマフラーが強烈なインパクトを与えていた。

Motorcycleshow2016
DUCATIやトライアンフなどでは車名となっている「スクランブラー」とは、もともと1960年代に登場した、オンもオフも走ることのできるバイクのジャンルのことで、オンもオフもなかった時代に、オフロードに特化したカスタムを施したバイクのことを表している。なので、昔のバイク事情に詳しく、今のバイク事情には疎くなってしまっている方からしたら、DUCATIのスクランブラーといったら単気筒の小排気量バイクを思い出す人が多いかもしれないし、映画「大脱走」でスティーブ・マックイーンが華麗に柵越えをした、トライアンフの「TR6 トロフィー」を思い出すのかもしれない。

Motorcycleshow2016 Motorcycleshow2016
ネオ・クラシックというジャンルは、さまざまなスタイルの可能性を示唆してくれる。バイクに乗るスタイルの多様性に合わせて、変化させることができるのは、そのモデルが生まれた背景や歴史などから、ストーリー性が感じられる普遍的なスタイリングであるからこそ。速さだけを追求する世界と違い、ライフスタイルと楽しむもうひとつの世界。盆栽バイクと言われてもいい、趣味性の高い乗り物だからこそ、こういったネオ・クラシックバイクで、自分だけの個性を生み出してみてはいかがだろう?

Related Gallery:Motorcycleshow2016 Neoclassic





■その他の気になるバイクはこちら!
今回の注目キーワードは、Under400、冒険バイク、ネオ・クラシックの3つに大きくカテゴライズしたが、その他にも気になるモデルがたくさん。

■伝統的かつ普遍的なスタイルを貫きつつ進化してきた "アメリカン・クルーザー" のニューモデル
Motorcycleshow2016 Motorcycleshow2016
ハーレー・ダビッドソンの「ローライダーS」と「CVOプロストリートブレイクアウト」の2台。ともにスクリーミンイーグルツインカム110エンジンを搭載した、スペシャルなモデルとなる。

Motorcycleshow2016
ローライダーSの "S" はスペシャルのS、CVOとは受注生産となる、贅を尽くした究極のファクトリーカスタムモデルのこと。このCVOだけに搭載されていた、排気量1801ccのハイパワーエンジンであるクリーミンイーグルツインカム110エンジンを既存モデルに搭載したのがSシリーズとなり、ローライダーSはその第3弾としての登場となった。「俺って速いんだぜ、乗ってみる?」なんて囁きが聞こえてきそうなクールな出で立ちにやられてしまいそう......。先にロスで試乗してきた青木さんのレポートからもそのスポーツ性の高さがうかがえるだけに気になるところ。だが、日本の道でこの1801ccという大排気量を走らせるというのは、どんな感じなんだろうか...。

Motorcycleshow2016 Motorcycleshow2016
さらには、インディアンから「スプリングフィールド」と「スカウトSixty」が登場。スプリングフィールドは、インディアンモータスが誕生したアメリカの地をモデル名に冠した、空冷V型ツイン1,811ccエンジンを搭載した、ホバースタイルのクラシカルかつラグジュアリーなモデル。ABSやクルーズコントロールを標準装備する。また「スカウトSixty」は、昨年発売された69キュービックインチ(1130cc)の「スカウト」を60キュービックインチ(999cc)に排気量をダウンして登場したニューモデルとなる。

Motorcycleshow2016 Motorcycleshow2016
革新的な大型クルーザーを多く排出するヴィクトリーモーターサイクルズからは、「オクテイン」が登場。余分な贅肉をすべてそぎ落とした、モダンアメリカン・マッスルバイクとしてヴィクトリー初の水冷エンジンを搭載。パイクスピーク・インターナショナルヒルクライムを走破した「プロジェクト156」の技術が注ぎ込まれた注目のモデルだ。

Related Gallery:Motorcycleshow2016 American


■メーカーの最新技術を投入したレーシングスピリッツあふれる "スーパースポーツ"
Motorcycleshow2016
SUZUKIの大注目はこの一台。時期型の「GSX-R1000」のコンセプトモデルが日本初公開された。フラッグシップモデルのモデルチェンジだけあり、多くのファンがその詳細に期待を膨らませている。こちらは来年2017年に市販化を予定し、秋に開催されるモーターショーでそのベールがはがされることになりそうだ。

Motorcycleshow2016
また、昨年2015年度から復活参戦を果たした、世界最高峰の2輪レースMotoGPの参戦マシン「GSX-RR」も展示。若手ライダー、マーベリック・ビニャーレスのマシンでフルバンクを体験できるとあり、喜んで跨がってきました。いや、跨がるというか、寝そべってきた感じ? 肘、擦ってきました!
と、先に行われた、MotoGP第3戦のアメリカズGPにて、SUZUKIは4位という期待できるポジションでマーベリックが、5位にアレイシ・エスパルガロがフィニッシュしたとあって、今後のパフォーマンスにも期待せずにはいられない様相となってきている。

Motorcycleshow2016 Motorcycleshow2016
日本にやっと上陸となったアプリリア「RSV4-RF」も登場。モデル名の"RF"はレーシングファクトリーの意味を持ち、世界スーパーバイク選手権(WSBK)などで活躍している、RSV4のホモロゲモデルとして世界限定500台の発売となる。今年から参戦マシンをDUCATIからアプリリアに移行する、日本ロードレースや8耐参戦などで活躍する、御年49歳の現役のライダー須貝義行さんも登場!

Motorcycleshow2016
昨年のEICMAで発表されてバイク業界に衝撃を与えた、スーパーチャージャーを搭載したモデル、bimota の「IMPETO Compressor Concept」のワールドプレミアムとしてのアンベールも行われ、その美しさを超越した世界観に見る人皆がうっとりしていたのも印象的だった。

Motorcycleshow2016 Motorcycleshow2016
また、bimotaからは、世界スーパーバイク選手権(WSBK)用のホモロゲーションモデルとして開発されたBB-3をファクトリーレーサーの装備とグラフィックに仕上げたBB-3 SBK Specialも展示。美しさには意味がある、と見入ってしまうほどの究極のバイクが並んだ。

Motorcycleshow2016 Motorcycleshow2016
その他、KTMの新690DUKE/R、DUCATI「ハイパーモタード939」、MOTOGUZZIの「V9Bobber」、YAMAHAの60周年記念カラーをまとったモデルたち、ハーレー・ダビッドソンの先に登場した「ソフテイルスリムS」に「ストリート750」のカスタムなどなど、今年話題を呼びそうなモデルたちに加え、パーツメーカーが提案するモデルなどなど盛りだくさんの内容となった。

Related Gallery:Motorcycleshow2016 Supersport

Related Gallery:Motorcycleshow2016 Maker


■ホンダ 公式サイト
http://www.honda.co.jp
■ヤマハ発動機 公式サイト
http://www.yamaha-motor.co.jp​
■スズキ 公式サイト
http://www1.suzuki.co.jp/motor/
■トライアンフ モーターサイクルズ ジャパン 公式サイト
http://www.triumphmotorcycles.jp
■モトコルセ公式サイト
■ハーレーダビッドソンジャパン 公式サイト
http://www.harley-davidson.com/
■インディアンモーターサイクル 公式サイト
https://www.indianmotorcycle.co.jp/
■ヴィクトリーモーターサイクルズ 公式サイト
http://www.victorymotorcycles.jp/
■アプリリア 公式サイト
http://www.piaggio.co.jp/aprilia/
■DUCATI JAPAN 公式サイト
http://www.ducati.co.jp/