【ビデオ】FIA世界耐久選手権の開幕戦で、ポルシェ「919ハイブリッド」が「911」に衝突
耐久レースとはタフなものだが、その理由の1つとして、多種多様なクルマに乗ったドライバーがそれぞれ違うスピードで同じサーキットを走らなければならないことが挙げられる。特にトップを走るプロトタイプ・レーシングカーが、遅いクルマを追い越しながら自らのペースを保って走行を続けるのは至難の業だろう。ポルシェ919ハイブリッド」を運転中に、同じポルシェの「911」を追い越そうとして派手なクラッシュを起こしたブレンドン・ハートレーもおそらくそう言うはずだ。

この事故は、4月17日に行われたFIA世界耐久選手権(WEC)の開幕戦、シルバーストン6時間レースで起きた。周回遅れの後続車を掻き分けながらトップを激走していた昨年のシリーズ・チャンピオンであるハートレーが、コーナーを抜ける際に明らかな判断ミスを犯したのだ。両車のドライバーに怪我がなかったのは不幸中の幸いだった。

負傷者は出なかったものの、この事故のために2台のクルマがリタイアすることとなり、ハートレーは厳しく非難された。さらに悲しいことに、このレースで優勝を狙っていた彼とチームメイトは、結局ピットレーンから残りのレースを観戦する羽目になってしまった。

だが、彼らに替わって最初にフィニッシュ・ラインを通過したアウディR18」は、レース後の車両検査でスキッドブロックの厚さが規定に達していないとのことから失格の裁定を受け、2位でゴールしたポルシェ919の2号車が繰り上げ優勝となった。アウディはこの裁定を不服とし控訴したため、スポーツ仲裁裁判所の裁定が出るまで、暫定結果となっている。ハートレーとチームメイトのティモ・ベルンハルト、マーク・ウェバーが今シーズンもチャンピオン防衛を目指すなら、開幕戦でまさかのノーポイントに終わった遅れを取り戻さなければならない。




By:Noah Joseph
翻訳:日本映像翻訳アカデミー