ホットウィール、マグナス・ウォーカー氏とコラボしたポルシェのミニカー・シリーズを発表
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"アーバン・アウトロー"として知られるマグナス・ウォーカー氏だが、彼によれば幼少時代は他の子たちと何ら変わらなかったという。しかし、ウォーカー氏の子供の頃の夢は、消防士や宇宙飛行士になることではなく、特別なクルマを持つことだった。正確に言えば、1977年にロンドンのアールズコート・モーターショーで見た時から夢中になった、ポルシェ「911ターボ」だ。そして今では「911」の魅力的なコレクションと、その背景にある興味深い物語を併せ持つことで有名な存在となっている。

そしてウォーカー氏は、かつて自分があのポルシェに出会ったように、現代の子供たちも夢を見つけられるようにと願い、この度マテル社のミニカー・ブランド「ホットウィール」と提携した。ポルシェ最初期のモデル「356A」を手始めに、今後は彼が製作に協力した小さなポルシェのシリーズを発表していくという。



4月上旬、ウォーカー氏はロサンゼルスのダウンタウンにある自身のガレージでAutoblog米国版の取材に答え、こう語っている。「ポルシェには何か特別なものを感じた。皆がフェラーリBBやランボルギーニ・カウンタック、そしてポルシェ・ターボのポスターを壁に飾っていたが、その中でも俺はポルシェに惹き付けられたんだ。その夢は、決して消えることはなかった」。

ホットウィールでデザインマネージャーを務めるジュン・イマイ氏は、ウォーカー氏の物語とそれにつながるポルシェの名前が、この人気ミニカーのブランドにマッチしたと述べる。「ホットウィールの全てのクルマには物語がある。彼のコレクションと同じようにね」。

ホットウィールは自動車文化の動向を常に見守っており、路上に止められているクルマや、雑誌に掲載されているクルマ、インターネットで共有されている情報などから着想を得るという。ウォーカー氏との提携はその中から生まれたものだ。

「5年ほど前まで、ホットウィールはV8のマッスルカーを扱うブランドでした」とイマイ氏は語る。「ところが今、現代のホットロッドはどんなクルマかと考えると、それはポルシェだったり、BMWのE30(2代目3シリーズ)だったりするわけです。誰もが他とは違う物を求めているので、その点を考慮しました」。

さらにイマイ氏によると、ウォーカー氏とのコラボレーションは新シリーズの商品に彼の名前を載せるだけのものではないそうだ。「我々は単にウォーカー氏のクルマのレプリカを作るわけではありません。それではあまりに露骨で安易です。我々はウォーカー氏をクルマのグラフィックデザインに欠かせない存在として迎え入れ、実際にデザインしてもらいます」。

またウォーカー氏にとって、このようなホットウィールのミニカーは、クルマ文化がより身近になっていることを反映するものでもあるという。ウォーカー氏自身が『ニード・フォー・スピード』の最新作に登場しているように、最近ではビデオゲームが人気だが、ホットウィールはまだ若いエンスージアストから初代ポルシェ 356よりも年長の人々までを魅了するとウォーカー氏は語る。

「ホットウィールのいいところはポケットに入れて持って歩けるところさ」そう言うとウォーカー氏は、コートのポケットから3台のポルシェのミニカーを出して、目の前にあるコーヒーテーブルに並べた。



ウォーカー氏は、クルマ文化に触れやすい環境を作ることが次世代のエンスージアストを育てることにつながると言う。ホットウィールでウォーカー氏のポルシェと出会った子供達は、やがてソーシャルメディアで多くの情報を発見し、空冷エンジンだろうと電気自動車だろうと、あらゆるクルマにスピードと情熱を求める意欲を持つだろう。

ウォーカー氏は語る「子供はみんなオモチャや夢と共に成長する。その夢がクルマを運転することや、デザインすること、そして作ることだったりするんだ」。


By Zac Estrada
翻訳:日本映像翻訳アカデミー