グループPSA、新型PHV7車種とEV4車種を投入し、年間売り上げ25%アップを目指す
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まず、社名から(少なくとも欧州では)馴染み深い2つの自動車ブランド名を外した。一方で、最近は目立った進歩がみられない電気自動車市場に目先の成長を求めることにした。しかし、先日までPSAプジョー・シトロエン・グループとして知られた自動車メーカーがリスクを避けようとするのを、誰も非難することはできない。

4月5日に社名を「グループPSA」と変更したこのフランスの自動車メーカーは、この先5年間で26モデルの乗用車と8モデルの商用車を生産し、グループ全体の売り上げを25%アップさせる計画を発表した。「Push to Pass」と呼ばれるこの経営戦略では、それらの新型車の中に、7モデルのプラグイン・ハイブリッドと、4モデルの電気自動車が含まれる予定だという。また同社は「ネット接続された自動運転プログラムの導入」も計画しているそうだ。しかし、このプログラムや新型プラグイン車に関する詳細な情報は、明らかにされていない。これまで同社は電気自動車市場で実績が乏しく、市販したモデルは「iOn」くらいだが、それだって三菱「i-MiEV(アイ・ミーブ)」のエンブレムを付け変えただけのクルマだった。

グループPSAは、昨年の西ヨーロッパにおけるプラグイン車の売上げ統計数を判断材料としたらしい。米国エネルギー省が集めたデータによると、2015年にこの地域で販売されたプラグイン車の総数は18万4,000台に上り、2014年から80%も伸びているのだ。過去5年では10倍以上に増えている。

しかし、まだ警戒すべき要因はいくつかあると思われる。欧州の代替エネルギー政策について情報や統計データを提供しているEuropean Alternative Fuels Observatory(EAFO)によると、この前年比で見れば成長著しいプラグイン車の販売台数のうち、欧州で最も人気のある特定の電気自動車が多くを占めているようなのだ。例えば、ルノー「ZOE」や日産「リーフ」の売り上げは上昇傾向にあるが、その一方でテスラ「モデルS」の需要はほとんど増えていないし、フォルクスワーゲン「e-ゴルフ」は売り上げを落としている。またプラグイン・ハイブリッド車を見ても、三菱「アウトランダー」やフォルクスワーゲン「ゴルフGTE」は、昨年に比べてどちらも売り上げを落としているのである。


By Danny King
翻訳:日本映像翻訳アカデミー