【噂】フォルクスワーゲン、「ザ ビートル」の生産を2018年で終了?
Related Gallery:2015 Volkswagen Beetle Classic

フォルクスワーゲン(VW)がクロスオーバーの生産を増やすために、2018年末に「ザ ビートル」をラインナップから外すようだという噂を、米国の自動車情報サイト『Autoline』がTwitterに投稿した。同サイトで毎日アップされる動画コーナー『Autoline Daily』(文末に掲載)では、自動車産業ビジネスに関するサイト『Autoforecast Solutions』の記事を引用し、メキシコのプエブラ工場のビートル生産スペースを「ティグアン」が占めることになるだろうと伝えている。Autoblogがこの件について北米VWの広報担当マーク・ギリーズ氏に問い合わせたところ、「メディアの憶測にはコメントしない」との回答を得た。

もしこの情報が正しければ、VWのアイコン的なクルマがまたもや姿を消すことになる。1998年に発売された初代「ニュービートル」は、手頃な値段で購入できる人目を引くモデルだった。クライスラー「PTクルーザー」やフォード「サンダーバード」と共にレトロモダンなデザインの流行に乗り、その中でもVWは抜群のルックスを誇った。2010年に一度生産終了したが、2011年には2代目が「ザ ビートル」という名前で登場。しかし、1990年代には一世を風靡したビートルも、米国では昨年、前年比22.3%減の2万2,667台まで販売数が落ち込み、出荷台数を1月から3月の第1四半期で比較すると、2016年は前年に比べて42.1%も減少した。

また、昨年伝えられた2つの相反する内容の情報が、ビートルの未来に更なる疑問符を付けている。まず、ドイツではコスト削減のために販売台数の少ないビートルなどのクルマの製造中止を検討しているという噂が流れた。ところがこの噂が出た直後、VW社開発担当責任者ハインツ・ヤコブ・ノイサー博士はAutoblogに対し、MQBプラットフォームを使用した3代目を開発中であると語ったのだ。

世間一般のVWに対するイメージは、現在も収束していないディーゼル車排出ガス不正問題によって、過去数か月の間に地に落ちてしまっている。そんな中、ビートルの生産を終了するというのは賢明だとは思えない。販売が芳しくないとは言え、見ていると楽しくなるようなこのモデルは、ブランドのポジティブな面を象徴しており、VWの旧き佳き時代を懐かしく思い出させてくれる。もし、3代目ビートルの開発に向けた投資が既に始まっているのであれば(そうであっても全く不思議ではない)、今度はVWがビートルをどのようにリフレッシュするのか、ぜひ見てみたいものである。



By Chris Bruce
翻訳:日本映像翻訳アカデミー