初めて運転した時に感じた気持ちを覚えているだろうか? そんな感情を他人には知られたくないと思うだろう。だが、この特別に製作された日産「リーフ」はそれを可能にしてしまう、言わば悪夢のようなクルマだ。この電気自動車(EV)は、ドライバーの感情を道行く人が見られるように道路に映し出してしまうのだ。

日産は、EVに初めて試乗する若者30人を被験者として実験を行った。リラックス度や集中度が高い時に多く出るα波と、緊張や興奮度が高い時に多く出るβ波といった脳波を測定するため、ドライバーの頭にはセンサーを内蔵したヘッドバンドを装着。運転中にこの脳波を計測することで、33パターンあるメッセージから被験者の感情に合うものを自動的にマッチングさせ、クルマの両側の路面にマンガの吹き出しのような画像を映し出すのだ。もちろん、研究員のような人の姿も確認できるため、これは科学的な実験の一種である。

この実験によって初めてのEV運転が彼らにとって楽しいものになったかどうかは分からないが、この試みは見ている我々にとってはかなり興味深いものだった。クルマの車体に施された画像と道路に現れるイラストを合わせる発想が面白い。ただ、運転する際には少々気が散る。やはり、初心者ドライバーには相応しくないだろう。




By Chris Bruce
翻訳:日本映像翻訳アカデミー