落札予想価格は約10億円! 元ワークス・レースカーの1954年製アストンマーティン「DB3S」がオークションに登場
英国のオークションハウス、ボナムズは写真の希少な1954年製アストンマーティン「DB3S」が、5月21日に行われるオークションで、10億円前後の値が付けられると予想している。生産された31台(うち11台がワーク・スチーム用)の5台目であるこの特別なDB3Sは、元々同社のオーナーであったデビッド・ブラウン氏の私用車として作られた。しかし、別の3台が1954年のル・マンで起こった事故で大破した後、同氏は自身のDB3Sをレーシング部門に引き渡し、実験的なファイバーグラス製ボディをアルミニウム製に交換してレース仕様に仕立て直した。サー・スターリング・モスやピーター・コリンズ、ロイ・サルバドーリなどのドライバーが、スパ・フランコルシャン、ニュルブルクリンク、ミッレミリアでこのクルマをドライブした。

来歴はそれだけではない。このDB3Sはイアン・カーマイケル、テリー・トーマス、ジャネット・スコットが出演した1960年のコメディ映画『School for Scoundrels』にも登場したという。この映画には「オースティン・ヒーリー 100-6」や、映画の中で「Swiftmobile」と呼ばれていた1928年製ベントレー「4½リッター オープン・ツアラー」も登場している。

ボナムズは、このシャシーナンバー「DBS3S/5」を、英国のニューポート・パグネルにある旧アストンマーティン・ワークスの工場で行われるオークション、その名も「アストンマーティン・ワークス・セール」に出品する予定だ。同社では、これらすべての歴史を踏まえ、このクルマが600万ポンド~700万ポンド(約9億3,000万円~10億8,000万円)で落札されると予想している。コレクター向け情報メディア『Sports Car Market』によると、この予想落札価格は、米国の自動車専門オークション会社であるグッディング&カンパニーが2014年に開催したオークションで落札されたDB3Sの550万ドル(当時のレートで約6億6,000万円)という金額を凌ぎ、過去に競り落とされたアストンの中でも最高額の1台になりそうだという。

今回のオークションには他にも希少なアストンマーティンが数多く出品される。詳細を知りたい方は公式サイトをご覧いただきたい。


By:Noah Joseph
翻訳:日本映像翻訳アカデミー