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ご覧いただいているのは現代の新車だ。イタリアの田舎でカバーを掛けられ、車庫に50年間放置されていたクルマではない。このビンテージカー風の「エッフェッフェ・ベルリネッタ(Effeffe Berlinetta)」は、フリジェリオ兄弟が何年も掛けて製作し、彼らの夢を形にしたクルマなのだ。初めて公開されたのは2年前、クラシックカーの祭典「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ」の会場だったが、今年の4月14日にモナコで開催される「Top Marques Monaco」で公式デビューを飾る。

その佇まいには、旧き佳き時代に製造されたスポーツカーの雰囲気が感じられ、とても現代の工場から出たばかりの新車とは思えない。この2シーター・ベルリネッタのドライブトレインは古典的なイタリアン・スタイルで、1971年に最初に設計されたアルファ ロメオの4気筒ツインカム・エンジンをフロントミッドシップに搭載する。当然のようにこの2.0リッター・エンジンには5速マニュアル・ギアボックスと2基のDCOE型ウェーバー製キャブレターが組み合わされ、最高出力180hp/6,500rpmを発揮する。

デザインはクラシックなアルファ ロメオのラインを継承しているが、直接的なレプリカではなく、むしろ半世紀前に製作されたイタリア製GTに敬意を表したものである。シャシーは手作りのチューブラー(鋼管)スペースフレームで乾燥重量は790kg。サスペンションはフロントが独立懸架、リアは車軸懸架(ライブアクスル)にワッツリンクを組み合わせたものだ。前後にディスクブレーキを装備し、そして当然ながら、スピンナーの付いたワイヤーホイールが装着されている。

インテリアに関しては、全てカスタムメイドで購入者の好みに合わせて仕立てるので、同じ仕様は2つとない。マテオグラッシ社製のレザーが張られ、揃いのラゲージ・セットもついてくる。ドライバーが握るのはナルディ社製のウッドリム・ステアリング・ホイールだ。

さて、気になるのはその価格だ。この小さなクルマにフリジェリオ兄弟が付けた値段は約3,500万円。この金額には、サーキットにおけるテスト走行も含まれ、個人の好みに合わせてシャシーの設定をファイン・チューニングしてくれるという。この"新車で買える60年代のイタリアン・スポーツカー"が気になった方は、下のビデオと公式サイトもご覧いただきたい。今後、彼らには他のモデルも製作する計画があるとのことなので、次はこれと同じスタイルで作られたコンバーチブルの「スパイダー」を期待したいところだ。



By Antti Kautonen
翻訳:日本映像翻訳アカデミー