日産、電気にも化石燃料にも対応できるモジュール化された新プラットフォームを開発中
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日産自動車の専務執行役員を務める中村史郎氏によると、同社は現在、電気と化石燃料のどちらのパワートレインを搭載するモデルにも適用可能な、モジュール化された新しいプラットフォームを開発中だという。同氏は英国の自動車メディア『Auto Express』によるインタビューの中で、日産はハッチバックの「リーフ」のみならず、電気自動車全体に幅広い可能性を見出しており、その中にはスポーツカーやクロスオーバーも含まれると語った。

日産はこのアイディアを既に探求している。例えば2011年のジュネーブ・モーターショーで公開された「ESFLOW(エスフロー)」。これは「フェアレディZ」のスタイリングと、当時まだ新しかったリーフを"融合"させたコンセプトカーで、小型後輪駆動スポーツカーというパッケージの中に、リチウムイオン・バッテリーパックをはじめとする多くの技術的要素がリーフから流用されている。パワートレインの最高出力はわずか107hp相当と正直なところ控えめだが、車重の軽さと大トルクを生かして0-100km/h加速5秒以下を実現した。

その一方で、2013年の東京モーターショーに出展して賞賛を受けた「IDxコンセプト」は、当初の期待に反して市販化されないことが昨年5月に伝えられている。小型スポーツカーは採算が合わないこともあるので、順応性の高いプラットフォームを開発する方が投資を正当化しやすいと言える。この新たなモジュール構造は、510型ブルーバード似のコンセプトクーペ・ファンにとって新たな希望の光となるだろう。

中村氏は、新プラットフォームの詳細についてはまだ完全には決定していないと述べている。例えば、バッテリーの配置は依然として議論の最中にあるそうだ。リーフのような床下の配置は、地上高の高いEVクロスオーバーでは問題ないが、車高の低いスポーツカーには最適とは言えない。中村氏によると、この新開発プラットフォームを使用したクルマが誕生するまで、まだ5年ほど掛かる見込みだという。


By Antti Kautonen
翻訳:日本映像翻訳アカデミー