マツダ、現行モデルをベースにした「マツダスピードアクセラ」と「マツダスピードアテンザ」の発売は計画なし
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悲しいニュースだが、全く予想していなかったわけでもない。オーストラリアの自動車情報サイト『Motoring』に掲載されたインタビューによると、マツダは現行の「マツダ3」(日本名:「アクセラ」)と「マツダ6」(日本名:「アテンザ」)では、「マツダスピード」のような高性能バージョンを開発する予定はないとのこと。また、将来的にもし次期型にパフォーマンス・モデルが登場するなら、過去のマツダスピード・モデルよりも高級指向の製品になりそうだ。

北米マツダの社長兼CEOである毛籠勝弘氏によれば、今のところマツダは次世代「SKYACTIV(スカイアクティブ)」技術の開発に注力していく方針だという。

「我々の研究開発部門は、第2世代のSKYACTIVをお届けすることに100パーセント集中しています。これがなければ、他のどんな派生製品もありません」と毛籠氏は『Motoring』に語っている。さらに、「MPS(マツダ・パフォーマンス・シリーズ)などのパフォーマンス・モデルや、未来のアイコン的モデルの登場は、もう少し先になるでしょう」と毛籠氏は続ける。「SKYACTIV II」と呼ばれる次世代エンジンが発表される2017年頃になれば、マツダのエンジニアたちはパフォーマンス・モデルの開発に取り掛かれるだろう。"未来のアイコン的モデル"とはもちろん、昨年の東京モーターショーで発表された「RX-VISION」のような新型ロータリー・エンジン搭載のスポーツカーを意味する。

なお、毛籠氏はすでに将来のパフォーマンス・モデルの方向性を考えているようだ。同氏は過去の「マツダスピード3」(日本名:マツダスピードアクセラ)を「子供っぽい」と評しており、別の方向性を目指す時が来たと考えている。「マツダはより成熟した、上質で洗練されたブランドになってきました。その方向性に向かうべき新たな転換期を迎えたのです」と語っている。

昨年の今頃には、マツダが秋のフランクフルト・モーターショーに、コンセプトカーとして現行型のマツダ3をベースとしたマツダスピード3(上のレンダリング画像)を出展するのではないかという噂があった。これには「CX-9」のターボ付き4気筒を最高出力300ps程度にチューンしたエンジンと全輪駆動システムが搭載されるらしいと報じられていたが、結局そんなコンセプトカーが登場することはなかった。

現行のアテンザ(マツダ6)は2012年、アクセラ(マツダ3)は2013年に発売されており、次期型は2020年頃になると予想される。よって、派生モデルのマツダスピードは2021年以降になるだろう。つまり、もうしばらくの辛抱ということだ。

北米市場では「Driving Matters」というキャッチコピーを打ち出しているマツダは、「2016 ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」に輝いたMX-5ミアータ」(日本名:ロードスター)の販売を続けており、もうすぐ電動開閉式ハードトップを備えたモデルも登場する。さらにフィアットからMX-5ミアータをベースにした最高出力160hpの「124スパイダー エラボラツォーネ アバルト」が発売となる。だが、我々の希望としては、昨年の東京オートサロンに出展された「Racing Concept」のようなモデルを市販してワクワクさせてくれたら、と思っている。


By Chris Bruce
翻訳:日本映像翻訳アカデミー