アストンマーティン、「V12ヴァンテージS」に7速マニュアルを設定
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さかのぼること数年前、魅力的なアストンマーティン「V12ヴァンテージ」には、素晴らしい出来栄えの6速マニュアル・トランスミッションが装備されていた。このクルマは深刻な認知的不協和を引き起こす力があり、「所有しているクルマや家具を売り払い、自宅の抵当権を変更すれば何とか買えないだろうか...」と考えてしまうほどだった。

ある意味、そのパッケージがよみがえったと言えるだろう。2017年モデルイヤーとして、アストンは7速マニュアル・トランスミッションを搭載した「V12ヴァンテージS」を生産する予定を明らかにしたのだ。グラツィアーノ社製のオートメーテッド・マニュアル・トランスミッションではない。自分で操作するクラッチと本当のマニュアル・レバーを装備するV12のアストンマーティンだ。なんてこと。筆者にとっては実に無慈悲な仕打ちである。

少なくともマニュアル・トランスミッション愛好家にとっては好ましい事態だ。この7速マニュアル・ギアボックスはドッグレッグ・ポジションとなっており、1速ギアが左下、リバースはその上、2速から7速までが、昔ながらのフロア・シフトと同じH形の配置に収まっている。昔ながらのギアボックスとの違いは、ヒール・アンド・トゥが出来ない、もしくはしたくない人のために、スムーズにシフト・ダウンできる、スロットルをブリッピングする機能が付いたことだ。アストンが「AMSHIFT」と呼ぶこのシステムは、必要なければオフにできるし、また、どのドライビング・モードでも使用できる。

さらに良いニュースは、従来のいわゆるセミAT「Sportshift III AMT」ではなく、この7速MTを選択しても不利益が一切ないことだ。両車は他のメカニカルな部分は共通で、パフォーマンスの数値や最高速度も変わらない。さらに基本価格も同額に設定されている。マニュアル車に限らず、2017年型モデルには、アストンマーティンの最新トレンドに沿った、色鮮やかなエクステリアのアクセントなど、内外装に多くの加飾オプションが用意された。

ただし、米国人にとっては深刻な問題もある。V12と7速MTの組み合わせが手に入らないわけではない。しかし、導入される台数が少ないようなのだ。手に入れたいなら、この記事を読むのをやめてすぐにアストンマーティンの販売店に電話し、予約することをお勧めする。


By Alex Kierstein
翻訳:日本映像翻訳アカデミー