テスラ、「モデル3」でインドやブラジルなど新興国に初進出
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3月31日、ついにテスラが新型電気自動車「モデル3」を発表した。3万5,000ドル(約390万円)という価格で販売されるこのクルマには、発表前の段階で既に11万5,000件もの予約が殺到しており、予約金だけで1億1,500万ドル(約127億円)、売り上げ見込みでは40億ドル(約4,436億円)に上っている。この数字は発表後もますます増加し、4月2日の時点で27万6,000件を超えたことが明らかにされた。そしてもう1つ特筆すべきことは、テスラがこのモデル3でインド、ブラジルなど世界各地の主要マーケットに初進出することだ。

テスラは、インド(人口約12億5,000万人)やブラジル(人口約2億人)をはじめ、南アフリカや韓国、ニュージーランド、シンガポール、アイルランドなどの将来的なマーケットにおける予約数を見込んで、販売予想台数を大幅に上方修正した。将来的なマーケットと言ったのは、テスラCEOのイーロン・マスク氏が市場拡大についてTwitterで言及しているからだ。その投稿が140文字に制限されていることを考えると、彼がメッセージでは伝えきれなかった国が他にも存在するかもしれない(我々は販売予定の国を具体的に尋ねるためテスラに取材を申し込んでいる)。

今晩、モデル3の注文ページに予約可能な国を追加します。インド、ブラジル、南アフリカ、韓国、ニュージーランド、シンガポール、アイルランドなどが加わる予定なので詳細をチェックしてください。

これとあわせてマスク氏は、北米、ヨーロッパ、アジア市場にあるテスラの販売店を、2017年末までに2倍の440店舗に増やす計画も発表している。

モデル3は、テスラの最廉価モデルであり、予約金もわずか1,000ドル(約11万円)だ。価格に敏感で、巨大マーケットでもあるインド、ブラジルでは魅力的な選択肢と見られるだろう。

生産開始は来年になるため、他の自動車メーカーにとって今すぐに対策が必要なわけではないし、競合車を準備するまでの時間は短いながらもまだ残されている。他の電気自動車と同じく、テスラも各国でインフラの壁を抱えている。もし充電する場所を見つけるのに難儀するようなら、誰も電気自動車を買おうとは思わないだろう。そのため、テスラは新たに販売予定の各国で充電ステーションを増やす活動も行わなければならないのだ。

新しいマーケットでは、モデル3が入手可能になる時期は明らかにされていない。3月21日のテスラのブログでは、車両の生産が始まり次第、まずは米国内の受注分を納車して、次にヨーロッパ市場、そして他の地域という順番で進めていく予定だという。

「各仕向地の生産における規制はそれぞれ僅かに異なるため、全ての地域に同時に納車することは不可能です。順次納車していくことが、質の高いカスタマー・エクスペリエンスを提供するための最適な手段なのです」とテスラは説明している。

※この記事はTechCrunchに掲載されたJon Russell記者の記事を転載したもの。

By TechCrunch
翻訳:日本映像翻訳アカデミー