米国地裁、ポール・ウォーカー氏の死亡事故に関してポルシェに責任はないと判決
米国地方裁判所は、映画『ワイルド・スピード』シリーズで有名な俳優、ポール・ウォーカー氏と、レーシング・ドライバーのロジャー・ロダス氏が、2013年にポルシェ「カレラGT」を運転中に起こした死亡事故の責任はポルシェ側にはないとの判決を下したと、米紙『The Detroit News』がAP通信の記事を引用して報じている。ロダス氏の妻、クリスティン・ロダス氏はポルシェに対して訴訟を起こしていたが、地裁は証拠不十分と判断したようだ。

AP通信によると、Philip S. Gutierrez裁判官は、「原告は被告の不正行為によってロダス氏が死亡したことを示す有力な証拠を提出していない」と裁定。これに対し、ロダス夫人の弁護士は控訴することを誓ったという。

ロダス夫人は、カレラGTの右リア・サスペンションの欠陥、燃料系の安全機能の欠如、クラッシュケージの不装備が事故の原因だと主張してポルシェを提訴していた。しかし、AP通信が伝えるところによると、裁判官はサスペンションの欠陥を示す有効な証拠がないと判断。また、事故直後に撮られた写真ではなく、事故から1カ月以上経ったタイヤ痕を分析したロダス夫人側の専門家を批判したという。

2014年に調査を行ったロサンゼルス郡検視局は、事故原因を「危険な速度での走行によるもの」と結論づけている。当局は、事故当時におけるカレラGTの走行速度が80~93mph(約129~150km/h)だったと報告。また、このスーパーカーには機械的不備はなかったとしたものの、タイヤが9年以上経過した古いものだったと公表した。当局の検視官は、2人の死は事故だったとの結論を出している。

AP通信によれば、ウォーカー氏の娘父親がそれぞれポルシェを相手取って起こした不法死亡訴訟は、ロサンゼルス上位裁判所において審理中であり、この地方裁判所の判決は両者に影響しないという。ポルシェはどちらの訴訟においても同社の過失を否定し、検視局による調査結果がそれを裏付けていると述べた。


By Chris Bruce
翻訳:日本映像翻訳アカデミー