テスラの新型電気自動車「モデル3」を、いち早く助手席で体感(ビデオ付)
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すでに同様の記事がインターネット上にはたくさん上がっていることだろう。しかし、この際それは気にしないことにしよう。テスラの新型電気自動車「モデル3」に試乗した経験を、Autoblog読者の皆さんと分かち合わずにはいられないからだ。

その機会が与えられたのは、3万5,000ドル(約390万円)のモデル3が公開された米国カリフォルニア州ハウソーンにあるテスラ・デザイン・スタジオでのこと。そこには、アイスランドでの電気自動車(EV)普及を目指すギスリ・ギスラソン氏や、ドキュメンタリー映画『誰が電気自動車を殺したか?』のクリス・ペイン監督なども含め、全部で850名ほどの招待客が集まっていた。誰もがモデル3に乗りたくてたまらない様子だったため、全てが簡潔に流れるように進められていった。テスラは自社でドライバーを雇って用意しており、我々は助手席で3分間ずつ、世界で今もっとも関心を集めているクルマを体験することとなった。

では、モデル3が今どれだけ"熱い"クルマかを説明しよう。まず、そのデザインはベールを脱いだ瞬間、大きな賞賛と共に受け入れられた。そしてテスラのイーロン・マスクCEOは、25分間のスピーチの終わりに、すでに11万5,000台の先行予約が入ったことを報告。さらにその1時間後、著者が試乗を終えた頃には予約数は13万3,000台を超え、およそ1秒に1台ずつのペースで新たな注文が来ているとのことだった。先行予約には1台につき1,000ドル(約11万円)の予約金を支払う必要があるため、予約開始からたったの1日で、テスラは1億3,300万ドル(約145億7,000万円)の売り上げを達成したことになる。発表前に我々は、"このクルマに関心を寄せている人は多い"と書いたが、それは過小評価だったようだ。



さて、180秒のレビューに戻ろう。今回試乗したのはベース・グレードではなかったので、筆者が味わった鋭い加速は、3万5,000ドル(約390万円)のベース・グレードより上の仕様には手が出ないという購買者にはお約束できない。また、試乗車に見られたどの装備がオプションで、その価格はいくらなのかという情報は得られなかった。ビデオにも収められているように、今回試乗した1台はデュアルモーターを搭載するプロトタイプとのことなので、0-100km/h加速が6秒以下と発表されているベース・グレードよりも性能が高いはずだ。ドライバーの説明によれば、モデル3には4輪駆動仕様が設定されるが、4輪駆動モードでない時には後輪駆動で走行するという。

テスラといえば、「モデルS」や「モデルX」に搭載された縦長のタッチスクリーンが印象的であるが、モデル3では横長のスクリーンがダッシュボードに鎮座している。ただし、今回確認できたのはナビゲーションマップと右側に音楽情報が表示された画面だけだった。テスラの他のモデルと同様、やはりタッチスクリーンが目立っていたし便利そうに見えたものの、操作させてもらう機会は全くなかった。

巨大なガラストップの是非を確かめるには、日中の明るい時間帯にモデル3に乗る必要がある。筆者が最近モデルXに試乗した際は、ガラス製パノラミック・ウインドシールドの前席上方部分に、アフターマーケットのティントが追加されていたのが嬉しかった。やはり、日差しからちょっと逃れたいと思う時もあるからだ。ルーフの全面が基本的にガラス張りというのは、果たして好ましい仕様なのだろうか。これはひょっとしたら、テスラがブランド・グッズの帽子を売るための戦略なのかもしれない。しかし、夜や曇りの日に、大きなガラスが車内を広々と見せてくれるのは素晴らしい。幸い、モデル3のガラストップはオプションなので、私なら選ばないだろう。

以上が3分間の同乗試乗で得られた感想だ。だが、今回の試乗用に提供された車両は全て初期のプロトタイプなので、2017年末の発売時までに細かな変更が生じることは十分考えられる。今後、850人のイベント参加者や13万3,000人以上の予約者から思い思いの話が聞こえてくるだろうし、その後もブームは広がっていくに違いない。テスラは多くの人々に電気自動車を届けることを目指している。本日、その目標に向けた大きな一歩が刻まれた。



By Sebastian Blanco
翻訳:日本映像翻訳アカデミー