フェラーリ「412」をベースにしたワンオフのコンバーチブル、「412パヴェージ ヴェントロッソ」がイタリアで売出し中!
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写真の独特なフェラーリは、1989年にイタリア・ミラノの知る人ぞ知るカロッツェリア、パヴェージが「412」をベースにワンオフで作り上げたコンバーチブル。車名を「412パヴェージ ヴェントロッソ」という。"ヴェントロッソ"はイタリア語で"赤い風"という意味だ。その"改良された"ボディワークには落涙を誘われる。

まずはフロント・エンドだが、すべてが悪いとは言わない。ヘッドライトは当時の新型車シトロエン「XM」から拝借したもので、412に元々備わっていたリトラクタブル・ヘッドライトよりも細目ではなくなっている。しかし、後方に向かうにつれてちぐはぐになっていき、リア・エンドには412の丸いテールライトの上にどういう訳かテスタロッサのようなプラスチックのスレット(羽根板)が装着されている。全体的な印象としてはどこかジョヴァンニ・ミケロッティがデザインした「リライアント シミターSS1」に似ているが、同車は紛れもなく同じ年代の製品だ。

それでも、走行距離約3万kmというこのクルマは、インテリアもエクステリアも完璧な状態で保存されており、それが12万ユーロ(約1,500万円)の価格で、イタリア・カルヴァトーネにあるマラネロ・サービスから売り出されている。特にジョアッキーノ・コロンボの設計を受け継ぐ5.0リッターの60度V型12気筒エンジンにマニュアル・ギアボックスが組み合わされているのは特筆すべきことであり、これは「400i」や「412」では珍しい。とはいえ、このクルマの最も良いところはと言えば、運転している人にはこの外観が見えないことである。気になる人はこちらから販売店のウェブサイトをご覧いただきたい。


By Antti Kautonen
翻訳:日本映像翻訳アカデミー