ケータハム、自転車の鋼管技術を利用して「セブン」のシャシーを10%以上も軽量化
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「単純かつ軽量に」。これはロータスの創設者であり、「セブン」の設計者でもあるコリン・チャップマンの有名な信念だ。そして、彼がロータス セブンを発表してから約60年後の今、その精神を受け継ぐケータハムは、既に軽量なセブンのスペースフレーム構造シャシーを、さらに10%以上も軽量化することに成功した。その手法は、自転車からヒントを得たという。

ケータハムは、英国の自転車用鋼管メーカーであるレイノルズ・テクノロジーと、コンピューターを使った設計コンサルタント会社のシンパクトとともに、バテッド管を使用した世界初の自動車用スペースフレームを作り出した。高い強度が求められるパイプの端を肉厚に、中間部を薄く加工したバテッド管を採用することで、シャシーの部材によっては最大で50%も軽量化を達成しながら、全体の構造としては、従来と同等のねじり剛性や強度を維持しているという。

だが、この軽量化の技術革新における欠点は、そのコストだ。ケータハムによればこのバテッド管を使用した超軽量シャシーのオプションは、セブンの標準モデルの価格より、1,000ポンド(約16万円)から2,000ポンド(約32万円)ほど高くなりそうだという。それでも約2割の顧客がこれを選ぶと見込んでいる。ただし、いつからこのシャシーがオーダーできるようになるかについてはまだ未定。ケータハムは引き続き試作車を製作して開発を続け、市販モデルに採用する時期を見定めることになるという。

レイノルズはバテッド管を自動車用シャシーに適用するために、新しいツールと行程を開発したという。ケータハムによれば、今回の開発で得られたノウハウは、スペースフレーム構造のクルマを製作している他の会社にも提供していく予定とのことだ。


By Chris Bruce
翻訳:日本映像翻訳アカデミー