【ビデオ】シボレー、新型電気自動車「ボルト」の量産前試作車が製造される様子を動画で公開
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シボレーにとって最も避けたいことは、2017年に発売予定の新型電気自動車(EV)Bolt(ボルト)」に関する話題を、テスラ「モデル3」に全部持って行かれてしまうことだ。だから、今回ご紹介するビデオが公開されたのは最高のタイミングと言える。カリフォルニアに拠点を置くテスラモーターズは、3万5,000ドル(約400万円)という価格で発売するモデル3の発表に向け、大掛かりな宣伝で盛り上げてきた。そんな中、シボレーはミシガン州デトロイト郊外にあるGMのオリオン組み立て工場で、Boltの量産前試作車を製造している様子を収めたビデオを公開。この工場ではオペルのバッジを付けた欧州向けモデル「アンペラe」の生産も行う予定だと伝えられている。

ボルトEVのチーフ・エンジニアを務めるジョシュ・タヴェル氏は、「ボルトEVの開発は、決め手となる重要な段階に来ている。我々は計算や手作業で試作を行う段階から、いよいよ製造ラインで車体を組み立てる段階に進んでいる。顧客が待ち望んでいるハイクオリティで航続距離200マイル(約322km)以上のEVを提供できるように、現在は工場で使用する設備の点検を行っているところだ」と語っている

旧約聖書の物語「ダビデとゴリアテ」を思わせる、GMとテスラの戦いは面白い展開になるだろう。特に見方によって、2つの自動車メーカーがどちらの立場にもなり得ることを考えるとなおさらだ。米国の歴史ある自動車メーカーであり、中西部に深く根差しながらも、長年にわたり海外にも支店を広げているGM。もう一方は比較的新しい企業で、米国のフランチャイズ契約による販売特約店での販売を義務化する規制のために基盤の構築に苦戦しながらも、自らを常識破りな革新者として位置づけているテスラ。GMは世界中であらゆる種類のクルマを販売してきた経験がある一方で、テスラは特定の得意分野に精力を注ぎ、そこから構築したテスラ独自の技術を駆使したクルマを展開している。

いずれにせよ、テスラがモデル3を顧客の元へ届け始める頃には、既にたくさんのボルトが路上を走っているだろうというシボレーのメッセージがこのビデオからは伝わってくる。もしかすると住んでいる場所によっては、予想よりも早くこのビデオの続きが見られるかもしれない。




By:John Beltz Snyder
翻訳:日本映像翻訳アカデミー