元フォルクスワーゲンCEO、2014年時点で排出ガスの不正を認識か
現在のところ、フォルクスワーゲン(VW)ディーゼル排出ガス規制試験に不正を働いたことに間違いはない。だが問題は、この不正に関与したのは誰なのか、そして同社の上層部はいつからこの不正を認識していたのかということだ。決定的とまではいかないまでも、その解答が得られたかもしれない。

ドイツ週刊紙『Bild am Sonntag』が入手した文書によると、当時VWのCEOだったマーティン・ヴィンターコルン氏は、2014年5月に社員の1人からe-mailを受けとったという。そこには、米国の規制当局がVW車に搭載されたエンジン制御ソフトウェアの不正を見つけるかもしれないと警告する内容が書かれていたそうだ。もしこの情報源が信頼できるものだとすれば、VW開発部門のエンジニアがディーゼル車の排出ガスに含まれる窒素酸化物の数値を誤魔化していることを、ヴィンターコルン氏や同社の他の重役たちが以前から認識していたことは確実だろう。

不正問題が公になったことでヴィンターコルン氏は昨年9月に辞任している。1993年から同社に貢献してきた長いキャリアに終止符が打たれたのだ。同氏は2002年にアウディCEOに就任し、その後2007年にVWグループのCEOとなるが、他にも数えきれないほどの役割を担ってきた。ヴィンターコルン氏は辞任の際、ディーゼル排出ガス不正問題に自身は関与していなかったと身の潔白を主張している。同氏は当時「これは会社の利益のために決めたことであり、私自身が不正に関与した認識はありません」と発言している。米国版Autoblogによると、北米VWの広報担当マーク・ギリーズ氏は、ヴィンターコルン氏への社員のe-mailについてコメントを控えている。


By Noah Joseph
翻訳:日本映像翻訳アカデミー