ニュルブルクリンク北コースの速度制限が解除に
ニュルブルクリンクは昨年3月、北コース"ノルトシュライフェ"のフルークプラッツと呼ばれる地点で観客を巻き込む事故が発生したことを受け、全長20.8㎞の北コースに速度制限ゾーンを設けていた。しかし同サーキットの公式ウェブサイトよると、4月2日に行われる2016年ニュルブルクリンク耐久シリーズ(VLN)開幕戦より、速度制限を解除することが決まったという。

2015年3月28日、VLN1(ニュルブルクリンク耐久シリーズ第1戦)の決勝レース中に、ヤン・マルデンボロがドライブする日産「GT-R」23号車の車体が浮き上がり、フェンスを乗り越え観客エリアに激突した結果、死傷者を出すという大事故が発生した。当初は安全性を考慮し、問題となったゾーンに200km/h、その後に続くシュヴェーデンクロイツや2kmに及ぶストレートのドッティンガー・ホーヘに250km/hの規制が設けられた。

このコースでは、多くの自動車メーカーがスーパー・スポーツカーのテスト走行を行い、互いにラップタイムを競い合うことでセールスに結びつけてきた。規制区間の設置はこれにも影響を与えることになるため、サーキット側は冬の間に事故が起きた地点を改修。レースカーの浮上を防ぐために路面のバンプをなくし、観客エリアは封鎖された。また同時に、他の区間もフェンスを改良している。

ちなみに、このサーキットに速度制限が設けられたのは2015年が初めてではない。有名なブライトシャイトの橋付近には、一般客走行枠の出入り口となるため、50km/hから90㎞/hにゆるやかな規制が掛けられているのだ。とはいえ、ニュルブルクリンクの情報サイト『BridgeToGantry.com』によれば、これは厳密に施行されているわけではなく、実際にスピード違反の切符を切られるという人は長らく出ていないらしい。



By Antti Kautonen
翻訳:日本映像翻訳アカデミー