【NYオートショー2016】サイオンの最後を飾る限定車は、三浦慶氏がエアロを手掛けた「tC リリース・シリーズ10.0」
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間もなく廃止となることが決定しているサイオン・ブランドには、大きな打ち上げ花火とともに去ってほしかった。しかし、同ブランドが最後にニューヨーク国際オートショーで発表したクルマは、特別仕様車「リリース・シリーズ(RS)」だった。以前から何度か発売されているこのシリーズには当たり外れがあったものの、直近の「FR-S RS1.0」と「FR-S RS2.0」にはグルーヴが感じられた。だが、今回発表されたRSは「FR-S(日本名:トヨタ 86)」ではなく、「tC」だった。

そんなことを言うのはちょっと意地悪かもしれない。サイオンはこの「tC RS10.0」に、TRD製のローダウン・スプリングとエキゾーストを装着するなど、それなりの改良を施しているからだ。有名エアロ・デザイナーの三浦慶氏が手がけたボディキットも特長的だ。トヨタが数多くの自社製品に使用しているバルセロナ・レッドのペイントは、このサイオンに最も似合っているだろう。ブラック仕上げのサイオン・バッジ、グロス・ブラック塗装のアロイホイール、アクセントとして施された赤いステッチなどのスタイリングの変更は、ともすれば悪趣味になりかねないが、うまい具合に調和している。

また、この特別仕様車はサイオン最後のモデルであると同時に、最後のtCでもある。他のサイオン・ブランドのクルマが今後はトヨタ・ブランドに移行して販売が継続されるのに対し、これまでサイオンを牽引してきたこの前輪駆動のクーペは、ブランド・ネームと共に姿を消すことが決定しているからだ。

過去のRS全モデルと同様に、この特別なtCも1,200台の限定生産となる。価格は6速MTが2万3,985ドル(約270万円)から、パドル付き6速ATは2万5,135ドル(約282万円)から。

ニューヨーク国際オートショーで展示されているtC RS10.0の写真を撮影してきたので、どうかサイオンの最後を飾る限定モデルの姿をご覧いただきたい。


By Brandon Turkus
翻訳:日本映像翻訳アカデミー