日産CCOの中村氏、手頃な価格で買える後輪駆動スポーツカーの市販計画を完全否定
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もしあなたが日産に対し、あのエキサイティングな「IDx(アイディーエックス)」コンセプト(写真)の市販化計画を復活させてほしいという一縷の望みを今も抱き続けているとしたら、今回は残念なお知らせをお届けしなければならない。日産車のデザインを統括するチーフクリエイティブオフィサー(CCO)の中村史郎氏は、「手頃な価格の後輪駆動パフォーマンスカーの生産予定は当分ない」と 英自動車メディア『Auto Express』に語った。このニッチ市場向け商品には開発コストが掛かり過ぎるというのがその理由のようだ。

「軽量でコンパクト、かつ手頃な価格に抑えるには適切なプラットフォームが必須だ。しかし実際、それを見つけ出すのは容易ではない。しかもそれは後輪駆動でなければならない。もし我々が前輪駆動を採用すれば、ファンを欺くことになる。開発費用は膨大になるので我々は苦心している」と、中村氏は語る。また、同じグルーブ企業である復活したアルピーヌの新型車からブラットフォームを流用するアイディアについても「エンジンが後ろにあるクルマは我々の会社に合わない。我々とアルピーヌでは、スポーツカーにおける伝統が異なる」と却下した。

この中村氏の発言で、日産が手頃な価格のスポーツクーペを送り出すという希望は完全に潰えてしまった。だが、この結論は事実上、前々から決まっていたことだ。同社は2013年、東京モーターショーで2タイプのIDxコンセプトを発表し、当初は市販化の見込みがあると思われた。しかし、2014年半ばに量産化の優先順位の変更が検討され始めたことで雲行きが怪しくなりはじめる。そして翌2015年、同社の上層部がプロジェクトの終了を明らかにした。同様にこのプロジェクトが消滅したことを中村氏自身も米国版Autoblogに語っている

エキサイティングな日産を望む人にとって朗報があるとするなら、中村氏が『Auto Express』で「フェアレディZ」や「GT-R」はこれからもラインアップに残ると発言していることだ。次世代型GT-Rの登場は2020年かそれ以降になる見込みだが、日産の電気自動車に関する技術を応用したハイブリッドになる可能性もあると『Auto Express』は伝えている。Zについては次期型のリリース時期は明かされていないが、中村氏は新型に初代「240Z」からヒントを得たいとしている。日産がトヨタ「86」マツダ「MX-5ミアータ」(日本名:ロードスター)の競合モデルを出さないというのであれば、ZとGT-Rの2台に期待をかけるしかあるまい。


By Chris Bruce
翻訳:日本映像翻訳アカデミー