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昨年末にシトロエンが発表したユニークなオープン・ビーチカー「Eメアリ(E-MEHARI)」が、フランスで発売されることになった。往年のビーチカー「メアリ」を思い起こさせるこのクルマは、しかし同様にユニークなコンセプトカー「カクタスM」をベースにした100%電気自動車。コート・ダジュールでヴァカンスを過ごす際に、降り注ぐ太陽光だけでなく個性的な新型車に乗って注目も浴びたいドライバーにとっては絶妙なタイミングでの発売だ(文末のプロモーション映像を観れば、そんなヴァカンス気分が味わえる)。

Eメアリは、同じくユニークでビーチにぴったりなボロレ社の「ブルーサマー」とパワートレインを共有する。フランスにおける販売価格は2万5,000ユーロ(約315万円)となり、この価格にバッテリーパックは含まれていない。バッテリーパックは月に79ユーロ(約1万円)の追加料金でボロレ・グループのブルーソリューション社からレンタルすることになる。同社はバッテリーパックの販売は行っておらず、レンタルのみで提供している。

もっとも、バッテリーパックのリースはそれほど珍しいわけではない。2010年に登場したルノー「カングーエクスプレスZ.E.」もバッテリーなしで販売されていた。このクルマを運転したいのであれば、毎月72ユーロ(約9,000円)を支払ってバッテリーパックをレンタルしなければならなかった。当時、化石燃料はさらに高かったため、バッテリーパックのレンタルは経済的だったと言える。

しかし、今日ではマイカーのバッテリーパックをレンタルするという考え方はあまり支持されていない。電気自動車専門のニュースサイト『Inside EVs』は、車体価格は妥当だがバッテリーパックに支払う79ユーロは人々の購買意欲をそぎ、電気自動車の将来性を危うくしてしまうと考えている。バッテリーパックのレンタル以外には、クルマ自体を月々299ユーロ(約3万8,000円)で49ヶ月間レンタルし、総額1万4,691ユーロ(約185万円)を支払う方法もある。しかし、果たして最高出力50kWのプラスティック製オモチャに、それだけの価値があるのだろうか?




By John Beltz Snyder
翻訳:日本映像翻訳アカデミー