50周年を迎えるシボレー「カマロ」、これまでの生誕記念モデルを振り返る
シボレー「カマロ」が今年9月に生誕50周年を迎えることを記念して、ボウタイ・ブランドは"FIFTY"のエンブレムと昔を思い起こさせるオレンジ色のアクセントを施した特別仕様車を発売すると先日発表した。

これまで販売に浮き沈みがあったカマロだが、この50周年記念パッケージはかなりの高級仕様となっている。新しく生まれ変わった2016年型カマロは、圧倒的な成功を収めたフォード「マスタング」の対抗馬として初代が1966年に市場に登場して以来の最高傑作であることは間違いない。過去の節目に登場した記念モデルを振り返ってみると、親会社であるゼネラルモーターズ(GM)の経営状態に大きく左右されてきたことが分かるはずだ。



1987年:20周年記念モデル
カマロに初めて歴史的な価値が認められたのは、公式には1987年とされている。しかし、それを祝して発売された記念モデルは、シボレーが1969年にアメリカン・サンルーフ・カンパニーと契約して発売した初代モデル以来の復活となったコンバーチブルがベースだった。この特別仕様車は1,000台余りが生産され、ダッシュボードに20周年を記念するバッジが装着されていた。

1987年のもう1つの重大ニュースは、最高出力225hpを発揮する新しいV8エンジンが初めて搭載されたことだろう。30年前には大パワーだったが、現在ではベース・グレードのカマロでさえも275hpだ。もはや当時の高性能モデル「IROC-Z」の名前は残っていないとはいえ、これは進歩と言えるだろう。



1992年:生誕25周年記念モデル「ヘリテージ・エディション」
1992年になると、GMはカマロの生誕記念をもう少し盛大に(かなりではない)祝っている。Fボディと呼ばれるこの3代目には、1990年代初めに「コルベット」の6速ギアボックスやアルミニウム製シリンダーヘッド、チューブ型エキゾーストマニホールドなどが採用されるという噂が巻き起こったが、結局シボレーがこれらをカマロに採用することはなかった。

代わりに、1992年型カマロは全車に25周年記念バッジがダッシュボードに装着された。それで人々が喜んだかというと、そうでもなかった。そしてこの25周年記念モデルの「ヘリテージ・エディション」では、さらにデカールやラリー・ストライプが施されている。とはいえ、これが顧客に1967年の初代を思い起こさせたということも、正直いうとなかった。

しかし、1992年は第3世代カマロの最後の生産年であり、大きな変化がすぐそこまで迫っていた。



1997年:生誕30周年記念モデル
1990年代中期は、全ての自動車メーカーが1950年代や1960年代を振り返り、そこから着想を得ていた時代で、ノスタルジアが重視されていた。フォルクスワーゲン「ニュービートル」やフォードの「サンダーバード」のように過去の名車が焼き直され、数年後にはクライスラー「PTクルーザー」が登場した時代を皆さんもご記憶だろう。特に最後のクルマを思い出させてしまったことは申し訳ない。

シボレーはカマロの30周年を記念し、オレンジのストライプが入った特別なホワイトの「Z/28」と「SS」を発表した。インテリアには千鳥格子柄の生地、または白のレザーが張られており、確かに1967年のことを思い起こさせるルックスだ。たとえ当時のカマロ自体は「ジオ ストーム」(注:ジオ ストームとは、いすゞが生産してヤナセで販売していた「PAネロ」の米国仕様。米国では小型スポーツクーペとして人気を博した)に似ていたとしても。

そしてシボレーはついに再び、本気でカマロをマッスルカーに仕立て上げたのだった。100台余りが生産された30周年記念モデルのカマロSSは、SPL社によって最高出力が330hpに引き上げられており、これは現在まで最速のカマロだった。



2002年:生誕35周年記念モデル
この35周年記念モデルが最後のカマロとなる予定だった。GMは2002年8月に一度このポニーカーの生産を終了したからだ。だが、皆さんもよくご存じのように、数年間の空白を経てカマロは2009年に見事復活を遂げた。

一時代の終わりを祝うため、35周年記念モデルでは、鮮やかな赤いボディのノーズからテールまで、独特なチェッカーフラッグの模様が入ったSSクーペとコンバーチブルが発表された。2002年製のすべてのカマロには、顧客に35周年を想い出させる記念バッジが装着されている。



2012年:生誕45周年記念モデル
40周年を迎えた2007年には、記念モデルというよりカマロ自体が販売されていなかった。42年目に登場した5代目カマロが3年目を迎えた頃、シボレーは45周年を祝うために大きなサプライズを用意していた。よりパワーのあるV6モデルだ。最高出力323hpを誇り、1年前のエンジンから11hp増したエントリー・レベルのカマロは、過去に販売された多くの先輩たちを容易に振り切ることができた。この45周年アニバーサリー・エディション・パッケージはV6とSSの両方に設定され、ストライプと20インチ・アロイホイール、そして記念バッジが付けられていた。



2017年:生誕50周年記念モデル
半世紀の時を超え、カマロの現在は順調だ。2016年型として登場した6代目モデルは全体的に設計を一新。外観は先代に似ているかもしれないが、かなり軽く、速く、一層磨きが掛けられている。

50周年を記念して、カマロはオレンジのテーマカラーを復活させた。特別なグラフィックやバッジが同色のブレーキ・キャリパーと組み合わされている。

50周年を達成できるクルマは滅多にない。シボレーはその誇らしげな気持ちを"FIFTY"という文字で表し、この記念モデルにたくさんのバッジやロゴを取り付けた。

果たして、55周年にはどんな記念モデルが発表されるのか? また5年後を楽しみに待つことにしよう。


By Autoblog Staff
翻訳:日本映像翻訳アカデミー