【NYオートショー2016】ガルウィング・ドアを備える大胆なコンセプトカーとして生まれ変わったリンカーン「ナビゲーター」(ビデオ付)
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リンカーン「ナビゲーター」が終焉を迎えるというのは大きな誤解だった。ラグジュアリー・セグメントに最初の革命をもたらしてから20年近く経った今、このアイコン的SUVの次世代型が再び、リンカーンの今後の方向性を示そうとしている。

現在開催中のニューヨーク国際オートショー 2016でコンセプトカーとして展示された新型ナビゲーターは、来年の市販化が予定されており、将来は待望の「コンチネンタル」セダンと共にリンカーンのフラッグシップとして双璧を成していくことになる。リンカーンのクマール・ガルホトラ社長は、今回のコンセプトカーが市販される新型ナビゲーターの姿を「非常に強く」示唆していると述べている。

同氏はまた、背の高いコンセプトカーの全体的な外観について、自信に満ち、彫りが深く、少々ランドローバー「レンジローバー」を思い起こさせると表現。大径ホイールや多用されたクローム、フェンダーベントにあしらわれた「NAVIGATOR」の文字が目を惹く。ガルホトラ氏は詳細を明かそうとしなかったものの、最高出力400hpを発生する3.5リッターV6「エコブースト」エンジンが、新開発のシャシーに搭載されると見られている。

そして、このコンセプトカーの特徴は、何と言ってもこのガルウィング・ドアだ。オートショーのプレビュー・イベントでドアが大きく開かれた時は観衆からどよめきが起こったが、これはショーに特化した装備であるという。ガルホトラ氏によれば、ガルウィング・ドアは市販モデルに採用される予定はなく、広々としたキャビンを分かりやすく示すためのものであり、「同車の本質は非常に重要だ。そのインテリアを披露するのに優れた方法だった」と述べている。



車内も興味深い作りとなっている。荷室部分には棚が備え付けられており、服装をコーディネートできるクローゼットとしても機能する。キャビンの中央にはアームレストが直線状に備わる。ガルウィングが開くと3段のランニングボードが自動で展開し、6つある座席はそれぞれ30通りの調節が可能だという。また、座席の背面にはWi-Fiが装備されたタッチスクリーン・モニタが設置されている。

内外装はともに船舶の雰囲気が取り入れられており、ボディは淡いブルー・メタリックで塗られ、インテリアもブルーのレザーにチーク材がアクセントとして使われている。

また、このコンセプトカーには歩行者検出機能付きのプリコリジョンアシスト(衝突回避システム)など、フォードの準自動運転技術がいくつか搭載されている。この機能はレーダーとカメラを基にしたシステムで、進路上の歩行者(または障害物)を検出するとドライバーに警告し、必要に応じて自動的にブレーキが作動する。他に360度カメラやレーンキープ・アシストなども備わる。これらすべての機能が市販モデルにも搭載されることを願いたい。

アメリカを代表する大型ラグジュアリーSUVの1つであるリンカーン ナビゲーターが誕生したのは1997年。1999年にキャデラック「エスカレード」が登場する前のことだ。ナビゲーターは2015年モデルで大幅に改良されたものの、リンカーンによる他のラインナップの拡大やリフレッシュに押され、目立たずに終わった。2016年2月度にはリンカーンの売り上げが前年比19%も上昇する一方で、ナビゲーターの売り上げは6.8%のダウン。そしてリンカーンはこのアイコン的モデルのリメイクに乗り出すことを決めたのだ。ガルホトラ氏は、「ナビケーダーは当ブランドで最も認知されているモデルです」と語っている。ガルウィングに印象的なスタイリング、そしてエレガントなインテリアを備えたナビゲーターは、ニューヨーク国際オートショーで最も話題を呼ぶ1台となるだろう。



By Greg Migliore
翻訳:日本映像翻訳アカデミー