オーストラリアの僻地に世界初の太陽光発電の給油所が登場
オーストラリアの燃料会社カルテックスが、世界初となる太陽光発電による給油所を開設し、グリーン化へ向けて一歩進んだ取り組みを始めている。上の写真をご覧いただくと分かるように、施設には給油ポンプと太陽電池くらいしかないので、冷たい飲み物やビーフジャーキーを買うことはできそうもない。しかし、地方に暮らすドライバーがクルマで目的地まで走り続けるためには、大きな役割を果たすことになるはずだ。

ウェスタンオーストラリア州の町、トムプライスとオンスロウに設置された給油所のある場所は、人里遠く離れているため送電線がなく、最寄りの大きな町までクルマで何時間もかかる距離にある。そこで、一帯に降り注ぐ豊かな太陽光を活用し、太陽電池でエネルギーをバッテリーに蓄積。そこから得られる電力を使って、ディーゼル燃料の24時間供給を実現しているというわけだ。

「オーストラリアの僻地で燃料供給に関する最大の難題は、燃料の手配ではない」と、カルテックスのウェスタンオーストラリア地区ネットワーク開発マネージャー、レオン・カルヴェッティ氏はプレスリリース(英語)の中で述べている。「ハードルとなるのは、自動車のタンクに燃料を注入するポンプの動力源だ。毎日ほんのわずかな利用しかないのに発電機を稼働させては、非常にコストが高くつくし効率も悪い」とのこと。一方、このたび開設された給油所はカード払いに対応しているため、常勤スタッフさえ必要としない。

さらに環境に優しいことに、この太陽光で稼働する給油施設は移設も可能な作りになっている。したがって今後、現在の地でディーゼル燃料の需要がなくなった場合、トラックに全ての設備を搭載して別の場所へ移転することができるのだ。もしこのような設備が映画『マッドマックス2』の世界にあったなら、あのキャラクター達はもっと楽に暮らせただろう。


By Chris Bruce
翻訳:日本映像翻訳アカデミー