サイオン「FR-S」から生まれ変わった新型トヨタ「86」、よりアグレッシブなスタイルでパワーも向上
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トヨタが北米で展開してきた若年層向けブランド、サイオンが間もなく終焉を迎える。つまり、「FR-S」の名前に別れを告げる時も近づいてきたわけだ。しかし、この後輪駆動のスポーツ・クーペが米国から消え去ることはない。新たに母国と同じトヨタ「86」という名前が与えられ、しかもパワーとスタイリングのアグレッシブさが増すという。発表は23日に開幕するニューヨーク国際オートショー、発売は今秋からとなる予定だ。

北米トヨタのビル・フェイ担当副社長は、「サイオン・ブランドのモデルをトヨタに移行すると発表した時、我々はモデル名の変更は考えていなかった。しかしユーザーの皆様からの要望を受け、このスポーツカーに関しては、世界的に広く親しまれている"86"の名を付けることにした」と語っている。

2.0リッター4気筒の水平対向エンジンは最高出力205hp、最大トルク21.6kgmと、現行の200hpと20.9kgmから僅かながら向上する。ターボチャージャー付きとなる夢を見ていた人には物足りないかもしれないが、少なくとも進化はしているし、同社によれば、6速マニュアル・トランスミッションのギア比を見直したことで「さらなるパフォーマンス性」を実現したそうだ。坂道発進を手助けするヒル・スタート・アシスト・コントロール(HAC)も装備される。さらに操縦性を改善するべく、ショックアブゾーバーとスプリングも再チューニングされているという。



ルックスも現行のFR-Sより攻撃的だ。最大の変化は、インテークの横幅が拡張された新しいフロント・バンパーだろう。下部には鋭い歯のようなポイントが施されており、獲物に咬み付きそうな迫力だ。さらにトヨタは、ヘッドライトとテールライトをLEDに変更。"ツイスト・スポーク"を採用したホイールも、アグレッシブな印象を強めている。インテリアはこれに比べてやや控えめではあるが、ダッシュボードやドアに新たな素材「グランドラックス」を採用し、表皮が変更されたシートやステアリング・ホイールにシルバーのステッチを施すなどの改良が加えられている。

日本仕様のトヨタ 86も追ってこれに準じた変更が発表されるかもしれない。ニューヨークで実車を撮影したら、もちろん日本の読者にもその写真をお届けするつもりなので、期待してお待ちいただきたい。


By Chris Bruce
翻訳:日本映像翻訳アカデミー