英国BBCによる自動車番組『トップギア』の司会者クリス・エヴァンスがBBCに語ったところによると、出演者のマット・ルブランとプロドライバーがロンドンの戦没者記念碑の近くでドーナツターンをしている映像は、お蔵入りになるという。

「あの映像は絶対に放送されません。当然です。私たちは皆、今回のことを恥じています。ですから、放送は100%あり得ません」

そう語ったエヴァンス自身は最終決定権を持っていないが、プロデューサーたちも彼に同意するだろうと付け加えた。

司会の交代を経て再開されることになったこの人気自動車番組は、ロンドンのホワイトホール街に建つ戦没者追悼碑セノタフ(Cenotaph)付近で、ルブランともう1人のドライバーが白煙を上げながらスタントを行っている場面を撮影したという。この追悼碑は、第一次世界大戦の犠牲者のために96年前に建てられたもので、以来、英国の国立戦没者記念碑となっている。

同碑があるロンドン特別区を統治しているウェストミンスター市議会は、当該の場所でのスタント行為について、『トップギア』との撮影に関する契約の一環としては認められていないとの声明を発表した。

声明文によると、「BBCのプロデューサーからウェストミンスター市議会に対し、ホワイトホール街をクルマが走り抜けるということ以外の説明は一切なかった」という。さらに、「我々市議会とBBCのプロデューサーとの間で、"ドーナツターン"について話し合ったことはないし、話し合いが持たれていたとしても許可は与えられなかっただろう」と続けている。

しかし、この声明文ではエヴァンスのコメントを歓迎し、彼がこの件について謝罪したことも明かされた。新生『トップギア』を率いるエヴァンスをはじめ、今回問題となった撮影に参加していた、『フレンズ』のジョーイ役でおなじみのルブランを含む新キャストたちは、新シーズンの撮影を既に開始している。ちなみに、旧『トップギア』で司会を務めたジェレミー・クラークソン、ジェームズ・メイ、リチャード・ハモンドの3人は、Amazonの新しい自動車番組に出演中だ。





By Greg Migliore
翻訳:日本映像翻訳アカデミー