VWグループ初の燃料電池車、発売はアウディから?
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ディーゼル車排出ガス問題の渦中にあるフォルクスワーゲン(VW)グループは、開発中の水素燃料電池車に旗艦ブランドの負わせることはしないだろう、と皮肉屋は思っているかもしれない。ならば、イメージが傷ついてない同グループのアウディが率先すればいい。一部の報道を見る限り、同社はこの考えを実践するようだ。

自動車情報メディア『Automotive News Europe』は、先ごろアウディ技術開発部門の新しい取締役に就任したステファン・クニルシュ氏がドイツのVW本社で記者団に語った内容から、VWグループによる水素燃料電池車の発売はアウディが先陣を切ることになると報じている。第一弾となりそうなのは、今年1月に米国デトロイトで開催された北米国際自動車ショーに、アウディが出展した「h-tron クワトロ・コンセプト」(写真)の量産化モデルだ。このコンセプトSUVは水素満充填時の航続距離が600km(楽観的とされる欧州ドライビングサイクル基準を適用した場合)で、さらにルーフに装備されたソーラーパネルにより太陽光で年間最大1,000kmを走行できるされている。パフォーマンスを重視するアウディらしく、システム全体で最高出力286ps、最大トルク56.1kgmを発揮し、0-100km/h加速は7秒を切るという。また、同社は燃料電池(FC)スタックの触媒に使用されている白金などの貴金属を減らし、生産コスト削減を図ると発表している。

電気自動車(EV)、ハイブリッド車に関して、アウディは昨年11月のLAオートショーで、2025年までに同社が生産する新車の25%がプラグイン車になると発表した。その1カ月後の12月には、2014年末に欧州でデビューしたプラグインハイブリッド車「A3 e-tron」は、すでにオランダとノルウェーでのアウディ車販売台数の4分の1を占めていると公表している。




By Danny King
翻訳:日本映像翻訳アカデミー