BMW、「i5」を使い勝手のよいファミリー向け新型電気自動車として開発中?
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BMWが、環境性能に優れたサブブランド「BMW i」の次なるラインアップとして開発中と言われる「i5」については、幾度となく様々な噂が飛び交ってきた。まだ完成したわけではないものの、この最新モデルは、どうやらファミリー層をメインターゲットに据えた電気自動車(EV)になるようだ。BMWのエンジニアたちはその用途を念頭に置き、航続距離が長く、使い勝手のよい容量の大きな荷室を備えたクルマとして計画していると、BMW iのプロダクト・マネジメント責任者であるヘンリック・ヴェンダース氏が米自動車雑誌『Car and Driver』に語った。

その短いインタビューの中で、ウェンダース氏はこれまでに囁かれてきたi5についての噂を次々と否定していった。まず、このモデルはEVであって、以前に報じられたような水素燃料電池自動車でもなければ、プラグイン・ハイブリッド(PHV)でもないという。ただしBMWとしては、「i3」のようにガソリン・エンジンの併用でより長い距離を走行できる「レンジ・エクステンダー」モデルも用意する考えがあるそうだ。「レンジ・エクステンダーは今後数年間、航続距離に関する制限や不安が払しょくされるまでは重要な役割を担うでしょう」と、ウェンダース氏は語る。

また、同氏が直接明言したわけではないが、過去の記事で上がっていたように、i5に中国市場向けロングホイールベース版「5シリーズ」のプラットフォームが採用されるということもなさそうだ。ウェンダース氏によれば、BMW iでは現行モデルのカーボンファイバー製ボディに見られるように、BMWの優れた技術力を生かすことが、このサブブランドの役割であるという。「(BMWの)技術を有するブランドであるBMW iの役割の1つは、新たな素材や製造工程を産業化するための一助となることです。我々は、それを実現したi3での経験を糧に、今後も進んでいきます」と語っている。

2014年のはじめ、BMWのEV部門でトップを務めるジェイコブ・ハルブ氏は、新型モデルを開発中であると米国版Autoblogに語ったが、その後、同社はその事実を否定した。現在のラインアップを見ると、i3は市街地で魅力を発揮するモデル、i8はスポーツ・クーペだ。それを踏まえれば、次のi5がより大きく航続距離の長いモデルになるのは自然な展開だろう。今後、シボレー「ボルト」テスラ「モデル3」、そして次世代型日産「リーフ」が登場すると、再びEVブームが訪れることは必至だ。BMWがどのような新型車を投入してこれらのライバルたちと戦うのか、とても興味をそそられる。


By Chris Bruce
翻訳:日本映像翻訳アカデミー