【ビデオ】青銅器時代の巨大な車輪が英国で出土
先月、ケンブリッジ大学考古学調査局が青銅器時代の車輪を発見した。英国で出土した中では最大で、最も保存状態が良いとされるこの車輪は、厚い木材でできており、直径は約1mほど。「英国のポンペイ」と呼ばれるマスト・ファーム採石場で見つかった。

ネーン川の支流沿いにあるピーターバラ郊外の発掘現場には3000年前、川の上に建てられた円形住居があった。ある時期に猛烈な火災が村を襲い、村人たちはほとんどの生活品を捨ててその地を離れたといわれている。村は崩壊して川に沈んだのだが、村のすべての品が沈泥(シルト)の中で保存されていた。

同調査局のメンバーであり、現場指揮の1人でもあるマーク・ナイト氏は、「この現場では驚くべき発見の連続だ。しかし、完璧に保存された車輪が出土するとは我々も全く予想していなかった。この地では、他では一切発見されない物が次々と見つかる。だから、さらに状態の良い車輪を見つけることも決して不可能ではない」と述べている。車輪はハブにつながった状態のまま住居の床の木材上で見つかった。ナイト氏は、この車輪は修理のために住居まで運ばれ、火災の時は壁にかけられていたのではないかと推測している。

またナイト氏は、「3000年前、乾いた陸地には車輪の外れた荷車が置かれていたのではないだろうか」とも英国紙『The Guardian』に語っている。火災による焼け焦げと、20世紀に地質学者が地層サンプルを採取した際にできた穴があるものの、今回発見された車輪は驚くほどに保存状態が良いことから、考古学者たちが青銅器時代の輸送技術をさらに詳しく探るのに役立ちそうだ。




By Jason Marker
翻訳:日本映像翻訳アカデミー