【ジュネーブ・モーターショー】1,030馬力で最大航続距離は2,000km!? 中国のテックルールズがタービン・ハイブリッドのコンセプトカーを発表
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事前に予告された通り、中国の北京を拠点とする新興自動車メーカーのテックルールズは、自社開発によるタービン・リチャージング・エレクトリック・ビークル(Turbine-Recharging Electric Vehicle、通称TREV)技術を用いた「AT96」と「GT96」という2台のコンセプトをジュネーブ・モーターショー 2016で正式に発表した。両モデルは、タービン・エンジンをベースとしたシリーズ・ハイブリッド式のレンジエクステンダーを採用し、0.18リッターの燃料で100㎞の距離を走行可能だという。

航空燃料を使用するAT96はサーキット専用車両となり、バイオガスまたは天然ガスで走るGT96は公道用モデルとして展開する予定とのこと。同社はこの公道仕様の市販モデルを数年以内に生産開始する計画を立てており、より手頃なモデルも開発していきたいとしている。もしこれが全部本当の話なら、あまりにも出来過ぎているように思えるが、我々の疑念が間違いだと是非とも証明してほしいものだ。

テックルールズ社が発表したパワートレインは、もし事実であれば脅威的なスペックといえる。左右の前輪に各1基ずつ、そして両側の後輪にそれぞれ2基ずつ搭載された計6基の電気モーターは、最高出力1,030hp、最大トルク881kgmを発揮。0-100㎞/h加速は2.5秒で、最高速度は350㎞/hで電子リミッターが作動するという。これほどのパフォーマンスに加えて、さらに最大航続距離は2,000km超になると同社は主張している。

これらの数値を(本物と仮定した場合)可能にしているのは、最大回転数96,000rpmのマイクロタービンだ。テックルールズによると、このタービンは最大出力36kWを生成。そのうち30kWがモーターに動力供給を行い、20kWhのマンガン系リチウムイオン二次電池にエネルギーを蓄える。残りの6kWはインバーターなどの補助装置に使われるという。同社によれば、バッテリーパックとモーターを除くTREVシステムの重量は約100㎏としている。

まるで夢のような数値ばかりが並ぶが、もっと信じがたいことにTREVシステムのパワートレインはエアクリーナー以外にほとんどメインテナンスが必要ないそうだ。さらにテックルールズは、既にプロトタイプのテスト走行を英国のシルバーストーン・サーキットで行ったと報告している。もし本当に市販モデルが登場したら仰天してしまうが、ともかくハッピー・サプライズには違いない。


By Chris Bruce
翻訳:日本映像翻訳アカデミー