Volkswagen  TーCROSS Breeze
 ティザー・フォトで我々の気持ちをせかしていたフォルクスワーゲンの次世代SUVコンセプトは、「TーCross Breeze」となってジュネーブ・モーターショーに現れた。当初は北米のCES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)でお披露目されたマイクロバスEV「BUDD-e」を具現化したモデルとも見られていたこの小型SUVは、1.0リッターの直列3気筒直噴ターボTSIユニット(最高出力110ps/最大トルク17.8kgm)と7速DSGを搭載した、より現実的なオープン4シーターであった。

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 全長×全幅×全高は4,133×1,798×1,563mmと実際に小振り。現在フォルクスワーゲンはMQB(モジュール・トランスバース・マトリックス:自社のプラットフォームや各ユニットを適材適所組み合わせ一台の車を作る手法)によって生産を行っているため、T-CROSSのベースが何とは簡単には言えないのだが、わかりやすく言えばポロをSUVに仕立てたサイズだ。そしてティグアンの下に位置するモデルということができる。
 ただしそのボクシーな車体の足下には19インチの大径タイヤを履きこなし、サスペンションもたっぷりとしたストロークが取られていることから、出で立ちは威風堂々。かつ寝かせられたAピラーとオープントップ、そして同社で初めてのオープントップSUVとして、軽快感も演出されている。

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 インテリアに目を移せば時代の先端にあるデジタル機能も充実している。すでにパサートで導入されたデジタル式のインストルメントパネルは各種車両情報をディスプレイ。インパネ中央のスクリーンはインフォテイメント機能をした上で、これまでスイッチ類として存在してきた機能、パワーウインドースイッチやオープントップ開閉ボタン、エアコン等各種コントロールスイッチを集約。こうした装置こそがBUDD-eから受け継がれたものであり、次世代のヒューマン・マシン・インターフェイス(HMI)を構築する要素となっている。

Volkswagen  TーCROSS Breeze
 またオフロード走行モードやアダプティブシャシーコントロールのモード、シフトのモードを選択するスイッチとして、ガラス製のスクロールホイールが備わっている。

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 フォルクスワーゲンは今後こうしたSUV戦略を推し進める予定であり、開発中のトゥアレグを筆頭に、全てのセグメントに最低でもひとつのSUVをラインナップして行く予定だとアナウンスしていた。
 ライバルたちがこぞってBセグメントのコンパクトカーをクロスオーバー化させるなか、フォルクスワーゲンはこの分野の進出に一歩出遅れていた(クロス・ポロはポロの車高を高めただけだ)。それだけにT-CROSSは、同社の期待を一身に背負った一台となるはず。クラス初のカブリオレ形式となるスモールSUVがどれほどの成功を収めるのかはわからないが、40リッタータンクでその航続距離は800kmと、すでに具体的な数値も公表されているだけに、フォルクスワーゲンとしてはやる気マンマン。このT-CROSS Breezeで勝負を賭けるつもりなのだろう。

フォルクスワーゲン 公式サイト
http://www.volkswagen.co.jp/ja.html