LEXUS Snow
 レクサス初のウインターオールラインナップドライブは、さすが世界最高峰のプレミアムブランドらしく、AMAZINGに仕掛けが満載だった。

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 十勝スピードウェイに特設された数々のステージに、レクサスが誇る最新のモデルが用意されていたのだ。

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 まず最初に乗り込んだLXの走破性の高さには腰を抜かしかけた。敷地内に設けられた急斜面の特設コースは、崖くだりや左右に大きな突起のあるモーグル区間や、あるいは横転しそうな恐怖と隣り合わせの傾斜路などが設定されていた。しかも、路面は深い圧雪路だ。

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 こんなところを走らせて大丈夫か?、レクサス広報部!

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 うっかり足を取られスタックしかねないと思われるコースを順路に従ってズシズシと突き進むと、先のまったく見えない崖くだり、ここでもLXは涼しい顔で,安定して下る。ジェットコースターで駆け下りるようなスリルだったし、乗り込んだ全員が悲鳴を上げるのとは対象的に、LXは何喰わぬ顔なのである。

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 全長5mは超え、全幅は2mに迫る堂々たる体躯は、北海道のような広大な大地には頼もしいサイズだ。
 搭載されるエンジンも、5.7リッターのV型8気筒。最高出力は377ps/5,600rpmだが、最大トルクは534Nm/3,200rpmに達する。ミッションは8速にも刻まれている。動力性能に不満があろうはずがない。

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 設定されていたコースの左右傾斜は20度。くだり傾斜は30度ほど。それでも僕らは悲鳴の嵐だというのに、LXの能力はその2倍近くはあるというから驚きなのだ。
 だって最大の左右の傾きは44度まで耐えるというし、45度の傾斜もズシズシと登ってしまうという。とてもじゃないけど、そんな傾斜に挑む気になれない。というほどにLXの懐は広いのである。
 さらに付け加えれば、マルチテレインセレクト機能がありがたい。岩場ではロック、荒れ地ではモーグル、がれき路面ではルーズロック、ぬかるみではマッド&サンドにアジャストするだけで踏破性が飛躍的に高まる。
 電子制御のクロールコントロールにセットしたら、ハンドル操作で進路を指示してやるだけで、極低速走行を自動でやってのける。足場が悪いというのに、だ。
 30度の崖にはこのモードで挑んだ。何事もなくユルユルと下っていたのは、4輪すべてをLXがコントロールしてくれていたからだ。

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 LXはレクサス最重量級のフラッグシップだが、心のどこかでは、高級感だけを売りにしたアメリカマーケット用のオンロードモデルなのだろうと高を括っていた。だが本格的なクロカン級のオフロード性能を秘めていたのは新しい発見だ。

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 RXNXで試走した圧雪路の走り味は、とても素直で心地良かった。その乗り心地は感動的だし、高級な造り込みもレクサスの名に恥じないものなのは十分承知していた。

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 だが、LX同様、どこか生活四駆的な軟弱モダルなのだろうと甘く観ていたのだが、極寒の北海道でも、まったく不安なく駆け抜けてしまったのも驚きである。
「都会を闊歩するのがこのクルマには似合う」
 かつて僕はこんな記事を書いた記憶がある。だが、意外にも、スノードライブの性能の高を知ったのである。

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 そしてGS FRC F。まさかプレミアムスポーツモデルが十勝スピードウェイに持ち込まれていたとは夢にも思わなかった。何を血迷ったかレクサス広報部。そう驚いたけれど、実際に氷盤路を攻めてみると、ややフロントに偏った前後重量配分のありがたみと、大排気量NAエンジンのメリットを知ったのである。

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 限りなく小さな摩擦円だから、477psを引き出すまでもなく後輪は空転を始める。もちろんトラコンを効かせれば安定性はピカイチなのはわかっているから、あえてカットオフで挑めば自業自得、空転は致し方ない。

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 驚いたのはその後の挙動だ。テールスライドに陥るのはハイパワーFRの宿命だが、アクセルペダルをちょっと戻すだけで、すぐさまスピンモーメントから回避できるのである。フロントの慣性マスが、テールスライドを収束させてくれるのだ。

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 NAエンジンは5リッターもあるから、粘り強い低速トルクを絞り出す。しかもトルク特性が安定している。アクセルのつきがいいから、繊細なスロットルワークに応えてくれるのだ。ビックタービンのターボエンジンではこうはいかないだろう。
 
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 ともあれ驚かせられたのは、レクサスには想像以上のスポーツ性能が備わっているという事実である。

 レクサスが高級なのはわかっている。乗り心地がいいのも十分に承知しているつもりだ。だけど、レクサスの走りも侮れない。レクサス広報部の攻めの企画に完敗である。

■レクサス 公式サイト
http://lexus.jp/