【ジュネーブ・モーターショー】イタルデザインの提案する電動グランツーリスモ「GTZero」(ビデオ付)
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年を追うごとに、人々に好まれるクルマが移り変わっていく現実を痛感する。しかし、内燃式エンジンの黄金時代が過ぎゆくことを悲しむ前に、電気自動車が必ずしも退屈なものではないということに我々は気付くべきだろう。例えば、写真のイタルデザイン「GTZero」コンセプトをご覧いただきたい。

おそらく、このシューティングブレークには、多くの人が興味を示すだろう。最高出力490psという数字は最近では珍しくないと思うかもしれないが、この馬力が電動モーターにより生み出されるのだ。GTZeroにはフロント・アクスルに2基、リア・アクスルに1基の電動モーターが搭載されており、状況に応じて前輪と後輪の駆動を配分したり、トルクベクタリングを可能にするという。4輪が駆動されるだけでなく、4輪とも操舵される。航続可能距離は500kmで、最高速度は250km/h。ただし、その両方の数値が同時に計測されることはないだろう。バッテリーはたったの30分で80%を充電することができるというが、それなりの充電設備が必要になると思われる。

この独特のボディワークが気に入らなくても、大した問題ではない。このコンセプトはモジュール式プラットフォームとして設計されており、バッテリーを搭載する中央のカーボンファイバー製モノコックと、前後のアルミニウム製サブフレームで構成されている。イタルデザインによれば、完全電動だけでなくハイブリッド・システムにも対応できるそうだ。4名乗車が可能だが、トランクに適当な量の荷物を置くには、その内1人は子供になるだろう。

車内にボタンはなく、レザー、メタル、ガラストップのタッチスクリーンがあるだけだ。イタルデザインによると、ドアは"さやばねスタイル"で開くという。カブトムシの羽を守る殻のように。デザインを担当したのは、ランボルギーニで「アヴェンタドール」や「ウラカン」を手掛けたフィリッポ・ペリーニ氏と彼のチーム。ちなみにサイズは、全長4,918mm × 全幅1,974mm × 全高1,274mmで、ホイールベースは2,875mm。

要点をまとめよう。シューティングブレーク、高性能パワートレイン、カブトムシを彷彿させるドア。まさに完璧なコンセプトカーではないか。興味を持たれた方は、会場で撮影して来た写真や下の動画をご覧になり、ご自身で確かめていただきたい。もっと知りたい方はイタルデザインの公式サイトをどうぞ。






By Jeremy Korzeniewski
翻訳:日本映像翻訳アカデミー