Masked Rider
 本郷猛が帰ってくる。45年前に旅立ち、歳を重ねた本郷猛だ。演じるのはもちろんこの人、藤岡弘、氏。さらには、本郷猛=仮面ライダー1号の愛車である、サイクロン号も1号と一緒にパワーアップして帰ってくる。仮面ライダーに憧れて、バイクに乗り始めたという人が多いのではないだろうか? 当時放映されていた仮面ライダーでは、実にバイクが良く活躍していた。本郷猛だけでなく、本郷猛がよりどころにしていた、おやっさんのいる「立花レーシングクラブ」のメンバーたちも、バイクで駆けつける、助けを求めに行くなど、バイクを走らせるシーンが幾度も登場していた。正義の味方のそんなカッコいいシーンを子どもの頃に見せられて、憧れない訳が無い。実は、自分も峰不二子ではなく、仮面ライダーに憧れて(リアルタイムは残念ながら1号ではなかったのだが)、ライダーとなったひとりなのだ(でも、なぜか未だに変身できていない)。

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 映画『仮面ライダー1号』は、1971年に放送がスタートされた、特撮ドラマ「仮面ライダー」シリーズの生誕45周年記念作品として製作され、この春3月26日から公開される。ニュースで流れてきた映像を見て、オッ? と思った人も多いだろう。仮面ライダー1号は45年の時を経て、マッチョになっていた。まさしく、今の藤岡弘、氏が変身したらこうなるんだろうな、と思える存在感のある出で立ち。そして、サイクロン号は? カラーリングはそのままに、こちらも同じくボリュームアップし、ネオサイクロン号に進化した。ベースはHONDAの「ゴールドウイングF6C」ということだ。

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ゴールドウイングF6Cといえば、Hondaのフラッグシップモデル「ゴールドウイングシリーズ」のバリエーションモデルとなる"ストリート・マッスル・クルーザー"だ。エンジンは水冷4ストローク水平対向6気筒、1,832ccというモンスターバイク。「ザ・キング・オブ・モーターサイクル」と称されて世界中から愛されているゴールドウイングの最新型に乗っている、というのは初代ライダーにこそふさわしい。平成ライダーにはまだ早すぎるし、シャドームーンでももてあましてしまうのかもしれない。

そして、ゴールドウイングF6Cをベースとしたネオサイクロン号のスペックはこちら!
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今は亡き、本郷猛の恩師である立花藤兵衛が、サイクロン号を強化改造した仮面ライダー1号の愛車。サイクロン号の最高時速400km、ジャンプ力40mから、ネオサイクロン号は、最高時速545km(ブースター使用時の最高時速645km)、ジャンプ力45mのスペックを誇る超高性能マシンとなっている。

ということで、ライダーとしては一番気になるネオサイクロン号の正体を、仮面ライダー1号と共に、ネオサイクロン号をデザインした、石森プロの田嶋秀樹さんにお伺いすることができたので、その内容をお届けしよう。

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Q:ネオサイクロン号のベースは HONDA の「ゴールドウイング F6C」と言われていますが、サイクロン号を蘇らせるに辺り、なぜこのバイクが選ばれたのですか?

A:サイクロン号はオフロード車やレーサータイプのイメージが強いので、そのタイプの候補者ももちろんありましたが、今回の新生1号がかなりマッシブなスタイルとなったので、その巨体とバランスさせてコーディネートする為に、仮面ライダーシリーズでは最大排気量車となるホンダさんの旗艦を選びました。カウルのついたツアラータイプではなく敢えて受注生産である「F6C」を無理言って用意して頂いたのも、その戦闘的なフォルムがネオサイクロン号のベース車に相応しいと思ったからなんです。

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Q:ネオサイクロン号のデザインコンセプトを教えてください。

A:詳細な開発時期は明示されていませんが、おそらく開発者である立花藤兵衛が、今までの経験の中で、本郷猛の乗り癖や戦闘時での使い方などを、すべて熟知した上で作り上げた究極の「本郷猛専用マシン」というのが、一番のコンセプトです。1号が45年に渡る戦いでパワーアップしていけば、当然その愛機も今のままでは非力すぎる。最速で本郷を戦地に送り、 仮面ライダーの戦闘車両として運用する為にはどんなマシンにしたらよいか、と、まさしく「おやっさん」の気持ちになり、デザインさせて頂きました。

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Q:蘇らせるにあたって、こだわったディテールなどがあったら教えてください。

A:昨年公開された「仮面ライダー3号」でトライサイクロンという四輪車、「仮面ライダー4号」でレシプロ戦闘機をベースにスカイサイクロンを作り、今回のネオサイクロン号で新規の「サイクロン号」を作るのは3台目になります。その3台に共通してのせたデザインポイントは、印象的なペッパーホワイトの車体色にレッドの差し色。そして6本出しのマフラーです。サイクロン号と言えばこの二つのポイントは外せませんので、必ず入れ込んでいこうと。飛行機にもつけたくらいですから(笑)

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F6Cは水平対向6気筒、ボクサーエンジンを搭載した車両ですが、マフラーは2本出しに集合されています。なので。造形班に無理を言って、6本出しのうち4本のマフラーをオリジナルのマフラーとそっくりにフェイクで造形して頂きました。エキパイのとりまわしがかなりタイトでしたので、レイアウトにも苦労しましたが、元々が6気筒という事もあり、違和感なく収める事ができたかな、と思います。
サイドにつけた車名エンブレムも「F6C」から「NEOCYCLONE」という立体ロゴに変更しています。皆さんご存じのとおり、本郷が所属するのは、立花レーシングチームという立花藤兵衛のレーシングチームなのですが、車体を作っているのは立花モータースという藤兵衛の営むバイクショップという設定ですので、「NEOCYCLONE」のロゴの下にその工房名を入れたりしたのはささやかなこだわりポイントでしょうか。

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Q:そのほか、開発秘話などがありましたら教えてください。

A:とにかくタイトなスケジュールでしたし、F6Cという現行車両をどう改造し、遠目で見てもサイクロン号だ!とわかる様にするか、という事にひたすら注力し、造形班と一緒に撮影のギリギリまで作っていました。
仮面ライダー1号とのマッチングありきの車両でしたので、今回の1号が搭乗した時に、狙ったとおりのバランスとなって安心しました。仮面ライダー1号がかなり大きなキャラクターですので、この車両でも小さかったらもうこれ以上大きなベース車両は国内では存在しませんから。
あとは、やはりマフラーが苦労したポイントで、本来ならオリジナルのサイクロン号と同じくすんだ青緑にしたかったんですが、ノーマルマフラーを塗装する為の耐熱塗料で同じ様な色が無く、調色するのも不可能という事で、熱対策優先で造形したフェイクマフラーの方をノーマルマフラーと同じメッキシルバーに合わせました。撮影完了まで破損せず無事に走りきる事はかなり重要なポイントになりますので、この辺はデザインの理想と現実の綱引きで落とし込んでいったポイントでしたね。
主演の藤岡弘、さんとも打ち上げでお話しさせて頂きましたが、新しい仮面ライダー1号と同様、劇中で実際に乗車した、このネオサイクロン号もとても気に入って頂いた様です。元々のイメージがあまりに鮮烈すぎて、1号も サイクロン号もここまで変えてしまって大丈夫かな、と、内心不安ではあったのですが、当のご本人に認めて頂いて一気に不安が氷解した、という感じでした。藤岡弘、というレジェンドのライダーとマシンのデザインを一手に引き受けるお仕事がきて、光栄極まりないです。重責からの心労も大変なものでしたが(笑)。

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田嶋さん、ありがとうございました! これはなんとしてでもスクリーンで、動いているネオサイクロン号を目撃しなくては、と思わせるような内容! 確かに6気筒だから、6本出しというのが理にかなっている、のだが、かなりの苦労があったとのこと。
そして、最近公開された、最新の予告映像はこちら!

立花レーシングのガレージから現れるネオサイクロン号に本郷猛の変身ポーズ。これだけで感動してしまっている人もいる様子。

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藤岡弘、氏が仮面ライダー1号を演じるということもあって、オヤジライダー万歳! という声も周りから湧き上がっている。子どもの頃に見た1号がそのまま帰ってくる。どんな内容になるか、今から期待せずにはいられない。春休みはお子さんと一緒に、映画館へGO!

(C)2016「仮面ライダー1号」製作委員会 (C)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映

■映画『仮面ライダー1号』公式ページ
http://www.superhero-movie.com