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ファンの方ならご存じの通り、日本では3月2日を「MINIの日」と称する。2002年にBMW MINIとなって初めてのモデルが発売された記念日でもあり、2年前には現行型の3ドアが発表されたこの日、今年は開閉式ソフトトップを備える「MINI コンバーチブル」の3代目がお披露目された。



新型コンバーチブルがアンベールされた後、発表会場ではスクリーンで歴代のMINI コンバーチブルが紹介された。ベースとなる3ドアに続く2番目のバリエーションとして登場した初代は約16万4,000台、そして様々なボディ・バリエーションが用意された2代目も16万5,000台を超えるMINI コンバーチブルが販売されたという。意外に思ったのは、その歴史として1990年代に販売されていた、いわゆる"クラシック・ミニ"の「カブリオレ」も挙げられていたこと。今から20年ほど前、当時そのクラシック・ミニのハードトップ(ハッチバックではない)に乗っていた筆者は、行きつけのショップで並行輸入されたこのミニ・カブリオレを見付けて購入を考えたことがある。しかし、一人舞い上がっている顧客に対し、店の主人は冷ややかにこう言ったのだった。「あんまり良いもんじゃありませんよ」。おそらく耐候性やボディ剛性の面で少なからず問題があったのだろう。いかにも屋根を切り取って幌を付け足した(だけ)という感じのミニ・カブリオレの販売台数は、僅か1,080台に過ぎなかったという。



そんなキワモノ的存在から、今や主力モデルの1つとなっているコンバーチブルの新型は、もちろんこれまで通り、MINIの標準型ともいえる3ドアの同名モデルとパワートレインや装備の多くを共有する。つまり、「MINI クーパー コンバーチブル」は1.3リッター直列3気筒ターボ(最高出力136ps/4,400rpm、最大トルク22.4kgm/1,250〜4,300rpm)を搭載し、16インチのタイヤと、内外装にクロームのアクセントが標準で付く。そして「MINI クーパーS コンバーチブル」には2.0リッター直列4気筒ターボ(最高出力192ps/5,000rpm、最大トルク28.6kgm/1,250~4,600rpm)が搭載され、こちらはハーフ・レザーのスポーツシートや17インチ・タイヤが標準装備となる。さらに遅れて最強仕様の2.0リッター直列4気筒ターボ(最高出力231ps/5,200rpm、最大トルク32.6kgm/1,250~4,800rpm)を積む「MINI ジョン・クーパー・ワークス コンバーチブル」も導入される。ただし、日本仕様のトランスミッションはハッチバックと異なり全車6速ATのみの設定だ。








コンバーチブル最大の特長である電動ソフトトップは、30km/h以下の速度なら走行中でも30秒で開閉可能。車外からリモコンを使って操作することもできる。先代と同様に、前席の上部だけを開く「サンルーフ・モード」も用意されている。文末にルーフ開閉時の動画をご用意したので、よろしければそちらをご覧いただきたい。開けた状態では後部座席の後方に折り畳まれ、トノカバーの類は備わらない。

また、オートエアコンには「オープン・モード」が追加されており、オープン時には日射量、外気温、車速などの情報をもとにエアコンを制御するという。そしてもう1つ、コンバーチブルならではの装備が「オールウェイズ・オープン・タイマー」だ。これはオープンの状態でどれだけ走ったか、累積時間を記録するもの。中古市場に出たとき、前のオーナーの使い方を知る目安となるかもしれない。

素敵なヘリンボーン柄でユニオンジャックが編み込まれたソフトトップは、新たに用意された「MINI YOURS」と呼ばれるオプション・プログラムの一部(標準はブラック)。他にも本物の木目やヘリンボーン柄のアルミを使ったダッシュボード・パネルや、上質な革を用いてステッチにまで拘ったシートとステアリング・ホイールなど、これまで以上に様々な魅力的な仕様が選べるようになった。実に困ったものである。




荷室容量はオープン時には160リッターだが、ルーフを閉じれば215リッターのスペースが確保され、荷物を出し入れする際に幌の後端を一部跳ね上げて開口部を拡大する「イージーローディング機能」も搭載されている。もちろん、後部座席を倒せばさらに多くの、あるいは大きな荷物も積み込める。

消費税込み価格は、MINI クーパー コンバーチブルが342万円。MINI クーパーS コンバーチブルは397万円。そしてMINI ジョン・クーパー・ワークス コンバーチブルが483万となっている。さらに豊富なオプション・リストから欲望のままに追加していけば金額はどんどん上がっていくわけだが、全て自分好みのMINIを注文できるのは新車で購入するオーナーだけに許された特権。何しろボディ・カラーが12色、シートだけでも8種類も用意されているのだ。納車は3月末から(ジョン・クーパー・ワークスは5月末から)始まる予定だが、やはりここはあせらずにじっくりと考えて、カラーや仕様を決めるべきだろう。詳しい情報は以下のURLから公式サイトをご覧いただきたい。

MINI 公式サイト
http://www.mini.jp/