【ジュネーブ・モーターショー】グンペルト改めアポロ社から、1,000馬力の新型スーパーカー「アロー」が登場
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グンペルトの「アポロ」は、2009年にニュルブルクリンクで当時の市販車最速ラップタイムを記録したドイツ製スーパーカーだ。確かに速かったが、見た目はあまり魅力的とは言えなかった。しかし今年のジュネーブ・モーターショーでは名前を変え、新たなボディとさらにパワフルになったエンジンを得て戻ってきた。

グンペルトは2013年に破産したが、現在は香港の企業から新たな投資を受けて復活している。社名はアポロ・オートモービルと改められたものの、創設者のローランド・グンペルト氏はCEO兼チーフ・エンジニアとして会社に残っており、そして今回、ご覧の新型車「アポロ アロー」を発表して事業を再開した。

アローのベースはほとんどグンペルトのアポロと変わらないが、かつての直線的なボディは一新され、サメをモデルにしたという曲線を組み合わせたアグレッシブなデザインに生まれ変わっている。さらにステルス戦闘機「F22ラプター」からも着想を得たそうだ。しかし、それ以上にオレンジのボディカラーなどマクラーレン「P1」を思わせる要素も見られる。どこから影響を受けているにせよ、より人を惹き付ける見た目になったことは間違いない。サイズは全長4,890mm × 全幅1,992mm × 全高1,224mm。ホイールベースは2,700mm。乾燥重量は1,300kg以下と発表されている。

ミドシップに搭載するアウディ製のツインターボチャージャー付き4.0リッターV8エンジンは大幅に改良された。ターボチャージャーの大型化とエキゾーストからの背圧が減ったことにより、最高出力1,000hp/6,750rpm、最大トルク1,000Nm(102.3kgm)/3,650rpmを発揮するそうだ。0-100km/h加速は2.9秒以下で、最高速度は360km/hに達するという。トランスミッションはフルシンクロ付き7速シーケンシャルが組み合わされる。

クロモリ製チューブラーフレームとカーボン/ケブラー製セーフティ・セルを組み合わせた車体に、ボディ・パネルはカーボンファイバー製。サスペンションは前後ともプッシュロッド式のダブルウィッシュボーンで、減衰力および車高の自動調整機能付き。前265/35R20、後325/30R21サイズのミシュラン製「パイロットスポーツカップ2」を装着する。

ドイツ・デンケンドルフの新しい工場で生産が開始されても、アポロが生産する台数は100台未満になる予定で、価格も高額になることは間違いない。もしあなたがレアなドイツ製スーパーカーを購入したいと思っているがアローの発売まで待てない、あるいは先代モデルの野蛮さに魅了されているのであれば、グンペルト「アポロS」をベースにしたリパッケージ版「アポロN」が限定6台で生産される予定なので、こちらを検討してみるのもいいかもしれない。詳しくはアポロ・オートモービルズの公式サイトをご覧いただきたい。


By Noah Joseph
翻訳:日本映像翻訳アカデミー