【ジュネーブ・モーターショー】モーガン、「3ホイーラー」の電気自動車版「EV3」を発表!
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モーガンが3月1日、ジュネーブで「EV3」のベールを取った。その姿は我々が日ごろ乗ってみたいと思う電気自動車(EV)とは掛け離れたものだった。

このEV3は、同社から販売されている「3ホイーラー」のEV版である。古典的な車体に電気式パワートレインを採用したこのクルマは、これまで見たことがないほど輝かしい"新旧一体"を体現し、旧式なものの中でも特に古いものでさえ、現代に活かすことができるという証だ。

心臓部の液冷式電気モーターは46キロワット(62hp)、20kWhのリチウム電池から電力の供給を受ける。数字を見る限りそれほどパワフルではないと思われるが、同社によると0-100km/h加速は9秒を切り、最高速度は90mph(約145km/h)を超えるという。また、1回の充電で150マイル(約241.4km)の距離を走れるそうだが、これは焦ってアクセルを思い切り踏み込まないことが前提だろう。だが、これほど小さくてフロントガラスのような風を遮るものがほとんどないクルマなら、乗車時の体感速度がずっと速くなるのは間違いない。

【ジュネーブ・モーターショー】モーガン、「3ホイーラー」の電気自動車版「EV3」を発表!
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このEV3のスピードは軽量な車体が大きく貢献している。電動パワートレイン以外にもう1つ、モーガンの市販車で初となるのが、ボンネット、トノカバー、サイドポッドに採用されたカーボンファイバー製のボディ・パネルだ。他の部分のアルミ製パネルと同様に、木製フレームに手作業で架装される。これにより、バッテリーの重量をオフセットすることができ、車両重量が500kg以下に抑えられた。フロント・デザインも一新され、3ホイーラーではVツイン・エンジンが鎮座していた所には、内部のバッテリーを冷却する見た目も美しい真鍮製のクーリングフィンが付いた。ルーカス製ヘッドライトは中心から外れた非対称な位置に装着され、個性的な印象を与えている。

しかし最大の朗報は、このEV3がコンセプト・モデルのままでいるのも長くはないということだろう。英国政府の補助と共同開発企業のバックアップを受け、モーガンは今年第4四半期の生産開始を目指している。価格はガソリン・エンジンの3ホイーラーに近いものになるという。


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さて、このニュースを聞いた読者の中には、EVを推進するモーガンがそのルーツを忘れてしまったのではないかと思われた方もいるかも知れないが、心配はご無用だ。同社は今回のジュネーブ・モーターショーに「4/4」のスペシャル・エディションも持って来ている。1936年10月のロンドン・モーターショーでデビューしてから、このモデルが今年で80周年を迎えることを記念して80台が限定生産される特別仕様車だ。クラシカルなスチール製ホイールに真鍮製のセンターロックやグリル・メッシュ、ボンネット・ストラップ、モヘア張りの幌とトノカバー、サイド出しのスポーツ・エキゾーストなどが装着され、価格は税別で3万3,330ポンド(約536万円)から。

ぜひジュネーブで撮影された写真や公式画像、そして以下にご紹介するビデオをじっくりとご覧いただきたい。そして、ゴーグルとストリングバックのドライビング・グローブを物置から引っ張り出し、ローンを組むために銀行へ連絡しよう。モーガンを運転するのが、そのモデルの新旧を問わず、今ほど魅力的に思える時はないのだから。






by Noah Joseph
翻訳:日本映像翻訳アカデミー