【ジュネーブ・モーターショー】フィアット「124スパイダー」のアバルト版と、そのラリー仕様車が登場!
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小型オープン・スポーツカーの購入を考えているが、マツダ「ロードスター」とイタリアのフィアット「124スパイダー」のどちらにしようかと迷っている方に、決め手となりそうなクルマが登場した。それが写真の新型「アバルト 124スパイダー」だ。フィアットのパフォーマンス部門であるアバルトがチューンした高性能バージョンが、現在開催中のジュネーブ・モーターショー 2016で初公開されている。

このアバルト仕様はもちろん、マツダ車のプラットフォームを基に開発されたフィアットの124スパイダーがベースになっているが、サソリのエンブレムを付けたこのクルマにはいくつかのパフォーマンス・アップグレードが施されている。124スパイダーと同じ1.4リッター直列4気筒ターボ「マルチエア」エンジンは、25.4kgmという最大トルクは変わらないものの、アバルトによって最高出力は160psから驚異的な170psにまで引き上げられた。車両重量は1,060kg。トランスミッションは6速マニュアルまたはパドルシフト付きオートマチックから選択でき、0-100km/h加速6.8秒、最高速度は230km/hに達するという。

エンジン以外のアップグレードは分かりやすい。ブレンボ製ブレーキ、ビルシュタイン製ダンパー、レコルト・モンツァのマフラーだ。機械式リミテッド・スリップ・ディファレンシャルを標準装備し、電子制御デバイスはドライバーがオフにすることもできるという。

エクステリアでは、インテークを拡大した専用フロント・バンパーが与えられ、LEDヘッドライトや17インチ・ホイールを標準装備。さらに、かつてのアバルトを彷彿させるボンネットやトランクリッドがマット・ブラックになる「レーシング・アンチグレア・キット」や、インテリアにもレーシィな雰囲気を加味する「レーシング・アルカンターラ・キット」が用意される。全5色が設定されるボディ・カラーは「チュリニ 1975 ホワイト」「コスタ・ブラバ 1972 レッド」「イゾラ・デルバ 1974 ブルー」「ポルトガル 1974 グレー」「サンマリノ 1972 ブラック」と、それぞれ過去のラリーにおける成功に因んだ名前が付いている。

欧州では9月に発売予定で、価格は4万ユーロ(約495万円)からと発表されている。フィアット・クライスラー・オートモービルズ・ジャパンによれば、日本にも2016年内に導入される予定だそうだ。



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それでも物足りないと感じる人にために、アバルトは「124ラリー」と呼ばれるモデルのプロトタイプも出展した。FIA R-GTカテゴリに合わせてアバルト・レーシング・チームが開発したというこの車両は、40年前の先祖と同様に「最高のパフォーマンスと最大の信頼性を求めるアバルトの顧客のために、将来的にロードカーに採用される技術を、極限的な状況で開発テストすること」がミッションだという。ボンネットの下には1.4リッター・エンジンに換えて1.8リッター「ビアルベロ」直噴ターボが搭載されており、最高出力300hp/6,500rpmを発生する。トランスミッションは6速シーケンシャル。もちろんベース車と同じ後輪駆動だ。

当然ながらソフトトップは取り除かれ、コンポジット製ハードトップとロールケージを装着。シャシーやサスペンションなど、車体の各部は競技に向けて補強が施されている。OZ製軽量ホイールに装着されたタイヤは、テクニカル・パートナーであるミシュランとの共同開発。EXT SHOXによる4段階調整式ダンパーがラリーカーに採用されるのはこれが初めてだそうだ。

このアバルト 124ラリーは、ジュネーブ・モーターショーで展示が終了した後、2017年シーズンのラリーに出場する人から注文を受け付けるという。




By: Noah Joseph
翻訳:日本映像翻訳アカデミー