<エクステリア>
ダイハツ キャストは1車種で都会的なイメージの「スタイル」、クロスオーバーテイストの「アクティバ」、そしてスポーティな「スポーツ」の3バリエーションをラインナップしている。キャスト スポーツはキャスト スタイルとの共通性が高いが、エクステリアではレッドピンストライプをエアロバンパーやサイドに採用。フロントグリルの "S"エンブレムもスポーツの専用となる。日中でも点灯可能なフロントLEDイルミネーションランプはキャスト スポーツの専用アイテム。今回使用したモデルにはメーカーオプションのデザインフィルムトップを装着。ルーフ、ルーフサイド、リヤスポイラーがラッピング、リヤクォーターピラーとドアミラーがシャイニングレッドに塗装されていた。

<インテリア>
全体を黒基調の内装としながら、インパネやメーター、シートやステアリングのステッチなどにエクステリアと同様に赤を採用し、スポーティさを演出。7速パドルシフト付きMOMO製ステアリングもキャスト スポーツの軽快な走りをより楽しみやすくしてくれるアイテムだ。また後席シートのサイズ、足元のスペースもほどよく十分。日常の実用性はクルマ選びから外せないが、スポーティな雰囲気を見た目や走りでちょっと楽しみたい方にもこのスペース効率はバランスよく映るのではないか。


<ドライビングポジション>
どんなクルマに乗るのでもドライビングポジションは一つ。見た目にも颯爽とした印象があり、正確な操作も可能。燃費向上にも繋がるはずだ。シートの座面と背もたれ下の所に隙間をつくらないよう深く座り、ブレーキペダルを一番奥まで踏み込んだ時に膝が少し曲がるようにシートスライドを調整。リクライニング(背もたれの角度調整)は、ハンドルを時計に見立て、9時と3時を持ったときに肘が90-100度曲がるくらいに調節する。座面の高さ調節はより遠くも近くも見えやすくなるようなるべく高くして使いたいが、高くしすぎて座面前端が膝の裏に当たってペダル操作に支障のない程度に調整。ヘッドレストも自分の頭頂と同じ高さもしくはヘッドレストサイドを横目で見たときに目線の中央にくるくらいに合わせる。キャスト スポーツのシートのサポート性の良さを活かしたドライビングが可能になる。


<DAIHATSU CAST SPORT 走行>
キャスト スポーツの走りをつくり出すために、コペンで培った技術を取り入れているというのも大きな特長だ。基本的な足回りはキャスト スタイルと同種のタイプを使用しているものの、スポーツ専用チューニングが施されている。コイルスプリングのばね定数を10-20%上げて引き締め、それに合わせてショックアブソーバーもチューニング。タイヤサイズも2WD車は16インチを標準(スタイルは15インチ標準)とし、操縦安定性やステアリング操舵感を重視しつつ、乗り心地と静粛性にもこだわったタイヤを標準タイヤに設定。加えてコペンCeroにも使用している同サイズのハイグリップタイヤもオプション選択できる。
 今回はハイグリップタイヤを装着していて、足元は少し硬めな印象あり。しかしコーナーに入る際にはタイヤの接地感が頼もしく伝わり、引き締められた足まわりとともに安定感の強いフラットライド・コーナリングをしてくれた。ボディの背の高さや着座位置の高さを忘れるスマートさがいい。

<COPEN Cero 走行>
コペンのドライビングフィールはとにかくこのサイズを活かした一体感が最大の特長だろう。低重心のボディに乗る"人"のポジションも低く、重厚なボディに包まれながらドラビングを楽しむ感覚がハンドルを切りコーナーで荷重の変化を感じるたびに味わえる。コーナーでのフラットライド感は手軽なフォーミュラマシンのようだった。もう一言付け加えるなら、コペンはドライビングばかりに注目するのではなく、20秒でフルオープンになるアクティブトップを開け放って気軽にオープンドライブが楽しめるところがいいのだ。

<まとめ>
 キャスト スポーツは4人乗りのコペンを目指して開発されたという。コーナーリング中のシュターっと曲がるフラットライド感は、なるほど、コペンっぽい。ちょっと背の高いキャストながらそれを忘れる安定感があり、低重心なコペンのソレと重なるフィーリングの持ち主だった。でもコペンほどスポーツカー度合は良い意味で高くはない。着座位置も目線も高く、それなのにより安定感の高いコーナーリングを可能としている点は4人乗りのコペンというよりもキャスト スポーツならではの乗り味と捉えたい。クールなスマートさが持ち味。エンジンの力強さや走行中の扱いやすさも十分。これに組み合わされる7速ATはパドルを使用せずとも走行シチュエーションごとに最適なギヤを選んでくれるから静かでスムーズ、場面によっては頼もしい。街中からワインディングまでより幅広いシーンでスポーティな運転が楽しみやすく、スペース面での実用性も十分に高いキャスト スポーツはスポーティなドライブをカーライフに取り入れたい方にとってベストキャスティングと言えそうなキャスト、なのだ。

■ダイハツ CAST SPORT 公式サイト
https://www.daihatsu.co.jp/lineup/cast_sport/index.htm​