F1の新しい予選方式の導入は5月のスペインGPまで延期
F1運営組織の最高責任者であるバーニー・エクレストンは、新しいノックアウト方式の予選フォーマットはソフトウェアの準備が間に合わないため、今年5月に開催されるスペインGPまで導入されないだろうと語った。

このタイミング・システムはFIA(国際自動車連盟)ではなく、F1を運営するフォーミュラ・ワン・マネージメント(FOM) の管轄だ。FOMはこの新しい制度について何ヶ月か秘密裏に議論を行っていたが、延期されたことから、組織内でも意見がまとまっていないことがうかがえる。

FIAは、新しい予選方式が2016年に導入される"可能性"があるという契約条件にもかかわらず、変更がすでに発表されたことに不満を持っているようだ。

期日までに準備されるソフトウェアについてもパドックですでにいくつかの懸念事項がある。

「これから数週間はやることが山積みだ」とウィリアムズのパット・シモンズは語っている。「タイミング・システムに必要なソフトウェアの改修は、我々だけでなく、FOMにとってもかなり難しい決断だ」

エクレストンは、複雑な予選過程を処理しなければならないタイミング・システムのソフトウェアの開発はシーズン開始までに完了しないとコメントした。

「シーズンが始まるまでにすべての準備が完了しないため、新しい予選方式は延期になるだろう」と同氏は英紙『The Independent 』に語っている。

「今シーズンのスタートから導入するはずだったが、すべてのソフトウェアの開発が間に合わなかった」

「そのため、予選方式の変更はおそらくスペインGPから導入されるだろう。3月17日に開幕するオーストラリアGPでは従来の予選方式で行う。すべてのソフトウェアを書き換えるのはそう簡単なことではないんだ」

さらに同氏は、「この新しい予選方式は私が最終的に望んだものではない。私はただスターティンググリッドを決める方法に変更を加えたかったんだ。予選トップの最速ドライバーがポールポジションからスタートしてあっという間にゴールするなんてことをなくすためにね。予選で最速だったドライバーは決勝レースでも速いに決まっているのだから」とも述べている。

またエクレストンは、スターティング・グリッドの決定方法に、本当は前回のレースで優勝した者の予選タイムに加算するタイム・ペナルティ方式を導入したかったと語った。


※この記事は、オートレースのニュース、画像、動画を発信するサイト『Motorsport.com』に掲載されたAdam Cooperの記事を転載したもの。

By Motorsports.com
翻訳:日本映像翻訳アカデミー