BMW Mモデルは「今後もできる限り後輪駆動を維持する」方針
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BMWのMモデルがソフト路線に走ることは当面なさそうだ。M部門でプロダクト・マネジメントのトップを務めるカルステン・プリース氏は、今後もできるだけ長い期間、6気筒エンジンと後輪駆動に注力したいとの意向を示した。

プリース氏は、6気筒(もしくはそれ以上)エンジンと後輪駆動の組み合わせこそが、M部門の最大の特徴だとしている。「そういうクルマが新たな顧客をMブランドに惹き付ける。これは非常に重要なことだ」と、オーストラリアの自動車情報サイト『Motoring』 によるインタビューの中で語っている。そして、まだその戦略から離れる時期ではないと、同氏は考えているようだ。「そうならないといいね。6気筒エンジンは我々のDNAの一部だ。パワーだけでなく、特徴的なエンジン音もね」と述べている。

プリース氏の心情には好感が持てるが、現在のところBMW Mのラインナップにおいて、必要とあれば純粋な後輪駆動への強いこだわりを妥協しようとする姿勢もうかがえる。例えば、最新の「X5 M」や「X6 M」は、状況に応じて最大100%の動力を後輪に配分する4輪駆動がすでに搭載されている。また、スパイショットから予想すると、次期型「M5」もまた同様の4輪駆動となる気配が濃厚だ。

最新の「M4 GTS」は、BMWが6気筒エンジンで素晴らしい音を奏でる術を知っていることを証明しているが、技術的に優れた4気筒エンジン・モデルが決して劣るというわけではない。4気筒モデルでも速さに定評のあった初代「M3」は、当時のパフォーマンスカーを象徴する存在となった。2014年にプリース氏は、いつか新しい4気筒のMモデルが登場すると認めてさえいる。

プリース氏は、M部門の戦略もいつか変える必要があることを認識しながらも、しかしそれでもMバッジを付けたBMWが作られ続けることを望んでいる。「将来、もし体制が変わってしまったら、そのときはMの名前に相応しいモデルとしてどんなものを提供できるか、我々は見付けなければならない」と『Motoring』の取材に対し語っている。


By Chris Bruce
翻訳:日本映像翻訳アカデミー