リマック、EVスーパーカー「コンセプト_ワン」の市販モデルをジュネーブで公開
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クロアチアの新興企業リマック・アウトモビリ社が、フランクフルト・モーターショーでEVスーパーカー「コンセプト_ワン」を公開してから5年。このEVスーパーカーの市販モデルが、ついに今年のジュネーブ・モーターショーで発表されるという。同社によれば、ショーで出展された後にその車両は最初のオーナーに手渡されるとのこと。実車に先駈け公開された画像を見ると、ボディ・カラーはともかく、コンセプトにかなり近い外観に仕上がっていることが分かる。しかし、カーボンファイバー製のボディの下にはさらに磨きが掛けられたモンスターが潜んでおり、最初に製造された車両よりも速さを増しているのだ。

リマックにとっては多忙を極めた5年間だった。同社は、高性能の電動自転車を製造するGreyp Bikesを独立させ、ケーニグセグ「レゲーラ」のパワー制御システムの設計を手掛け、フォーミュラEでは「コンセプト_ワン」が先導車として採用されて各サーキットを1年間回った。他にもアプルス・イディアダ社のEVスーパーカー「Volar-E」の製造を請け負ったり、モンスター田嶋選手とはパイクスピークに挑み、さらにはローリー・バグナー氏が使っている電動式車いすに同社のバッテリーを搭載して改良を施した。成長したスタッフたちは4台の車両の製作に取り組んでいる。

これらの仕事を達成するには事実上すべてのシステムを見直す必要があり、その経験を活かしてコンセプト_ワンの製造はハンドメイドで行われる。この高性能EVスーパーカーには、サーキットボードに会社のロゴが刻まれており、実質的には特注のアルミ鋼の一片さえもが、すべて驚くべきパフォーマンスの数値を叩き出すのに関わってくる。合計最高出力1,088ps、最大トルク163.2kgmを発生し、0-100km/h加速は2.6秒、0-200km/h加速が6.2秒、0-300km/h加速まで14.2秒。だが、これで終わりではない。

スーパーカーと名乗るからには、直線の加速だけが優れていても不十分だ。よってリマックは、コンセプト_ワンに全輪トルク・ベクタリング・システムを搭載した。各車輪を独立したモーターが駆動することで、非常に正確な制御が可能になる。車両に搭載された加速度計やジャイロスコープ、ステアリングの角度、ホイール速度のセンサーからインプットされた数値を計算し、1秒間に100回のアウトプットで4つのモーターを制御するという。取りあえず、涙が出そうな価格表はよく理解できると言っておこう。

詳細はリマックの公式サイトをご覧いただきたい。トルク・ベクタリング・システムについて解説したビデオも併せてどうぞ。




By Domenick Yoney
翻訳:日本映像翻訳アカデミー