パガーニ、大幅な軽量化とパワーアップを施した「ウアイラBC」を発表
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パガーニの新しい「ウアイラBC」が、3月1日に開幕するジュネーブ・モーターショーで披露される。既に素晴らしいこのハイパーカーは、大幅な軽量化によりさらにハードコアなクーペになっているようだ。車名にある「BC」は、このマシンが過去へタイムトラベルできることを表しているわけではなく、同社の最初の顧客であるベニー・ケイオラ氏のイニシャルから取られたものだという。

これまでのウアイラと同様に、BCにもメルセデスAMG製の6.0リッターV型12気筒ツインターボ・エンジンが搭載されるが、最高出力は"750hp以上"、最大トルクは102.1kgmにまで引き上げられるという。正確な数値は後ほど発表されるそうだが、これはおそらく、まだエンジンの最終的な仕様が決定していないためだろう。

さらにパガーニは、車両重量も大幅に軽量化した。オリジナルのウアイラの重量が(仕様によって変わるものの)1,350kgであるのに対し、BCは1,218kg。重量が大きく削られたのは新しい7速AMT(自動変速機能付きマニュアルトランスミッション)と電子制御アクティブ・ディファレンシャルで、ギアボックスは以前に比べて40%も軽くなっている。またサスペンションには「HiForg」と呼ばれる、航空機に使用されているアルミニウム合金を採用することで、従来より25%の重量を削減。さらにピレリが専用の「P Zero Corsa」タイヤを開発し、グリップ力の向上と3%の軽量化に成功した。

実車に先駈けて公開された画像を見ると、BCには新デザインのフロント・スプリッター、巨大なリアウィング、大型ディフューザーが装着されていることが分かる。しかしオリジナルのウアイラとの違いはもっと深いようで、パガーニによれば、ボディパネルの中で従来型ウアイラと共通する部分は唯一ルーフだけであるそうだ。以上のような様々な改良によって、サーキットではさらに高性能を発揮するハイパーカーが作られたわけだが、依然として公道走行も可能だ。タイヤの話を付け加えると、ピレリはパガーニが求める、横加速度2Gに耐えられるサーキット用タイヤ「P Zero Trofeo R」も用意しているのだ。

パガーニはBCの生産台数や価格については今のところ公表していない。しかしながら、オリジナルのウアイラが完売していることを考えると、同社が既にこの新型車の受注を締め切っていたとしても驚きはしない。




By Chris Bruce
翻訳:日本映像翻訳アカデミー