フォルクスワーゲン、2015年に自動車よりも多く売れた商品はソーセージ
2015年はフォルクスワーゲン(VW)にとって厳しい年となったが、同社の加工肉部門は好調なセールスを続けている。同社が製造するカレー味のスパイシーなソーセージ「カリーブルスト」は、VW主催のイベントで提供されることも多く、味には定評がある。これが昨年、同社の自動車販売台数を大きく超える本数を売り上げたのだ。

日本では馴染みが薄いが、VWは1973年からドイツ・ヴォルフスブルクにある本社工場の敷地内でこの国民的なストリートフードを製造しており、数々の賞も受賞している。世界最大級の自動車工場でありながら、年間数百万本のソーセージを製造、販売する独自の精肉店も所有しているのだ。

もちろん、単純に収益を考えればクルマの売り上げには敵わないだろうが、そちらのセールスは苦戦を強いられている。例のディーゼル・エンジン排出ガス問題による影響を受けたからだ。

2015年にVWが世界で販売した乗用車の数は約582万台。2014年の約612万台から4.8%も落ち込んだ。カリーブルストの方はこれに反して、2014年より100万本近くも上回る730万本を売り上げたという。VWはこのカレー味ソーセージに合わせて開発した専用のスパイス入りケチャップも用意しており、こちらも昨年の販売量は約608トンと、前年の約587トンから増加した。

カリーブルストは同社のオフィスや工場で食堂のメニューとして提供されているが、それだけではなく、スーパーマーケットやサッカー競技場のフォルクスワーゲン・アレーナでも売られている。さらに、ドイツ国内のVWの代理店では、新車を購入した際にこのソーセージとケチャップのセットが贈られることもあるとか。もしかしたら、長年愛され続けているこのソーセージにこそ、VW再生のカギが秘められているのかもしれない。




By Erin Marquis
翻訳:日本映像翻訳アカデミー