さらに速く、軽くなったジャガー「Fタイプ SVR」 価格は1,779万円から
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ジャガーがついにやってくれた。この伝統ある英国ブランドは「Fタイプ」の性能をまさにスイート・スポットまで引き上げた「Fタイプ SVR」を開発し、価格対性能比ではエンジンを後方に積んだドイツのライバルが不在のセグメントに投入する予定だ。

既報の通り、新しいFタイプ SVRは、ジャガー・ランドローバー社による最新の5.0リッターV8スーパーチャージド・エンジンを搭載し、3月1日に開幕するジュネーブ・モーターショー 2016でデビューを果たす。同社のスペシャル・ビークル・オペレーションズ部門が手がけたエンジンの最高出力は、「FタイプR」を25ps上回る575ps。最大トルクも69.3kgmから71.3kgmにアップして、0-100km/h加速は4.1秒から3.7秒に短縮された。最高速度はクーペが200mph(約322km/h)、コンバーティブルは195mph(約314km/h)に達するという。

これはFタイプ SVRが、4輪駆動のポルシェ「911GTS」を、パワー、トルク、加速、最高速度という全ての面で凌ぐことを意味する。911GTSの方がFタイプ SVRより5,000ドルほど(日本では80万円ほど)安いが、その位の価格差はポルシェが用意する豊富なオプション・カタログによって簡単に埋められてしまうだろう。ジャガーは、0-100km/h加速では最高出力540psを発揮する「911ターボ」の3.0秒に、最高速度は205mph(約330㎞/h)の「911ターボS」には抜かれてしまうが、米国におけるFタイプ SVR クーペの価格は12万6,945ドル(約1,450万円)、同コンバーティブルは12万9,795ドル(約1,480万円)であり、911ターボやターボSを購入するよりも、3万3,000ドル(約380万円)から6万2,000ドル(約710万円)も安くつく(日本では911ターボより457万円、911ターボSより820万円安い)。

Fタイプ SVRには、控えめな出力アップ以外にも、スペシャル・ビークル・オペレーションズ部門が施した大きな変化がある。軽量化だ。特に装備を追加していない基本仕様のFタイプ SVRでも、車両重量はFタイプ Rよりも25kgも軽いという。これはエキゾーストの素材にチタン配合のインコネルを新たに採用して16kgほど減量したことなどによる(加えてエキゾースト音はもっと獰猛になったそうだ)。オプションのカーボン・セラミック・マトリックス・ブレーキ・システムや、カーボンファイバー製ルーフパネルとカーボンファイバーパックを装備すると、さらに最大で25kgも軽量化することが可能だ。

改良されたエンジンに合わせて、ZF製8速AT「クイックシフト」や4輪駆動システムもチューニングされており、20インチ鍛造アルミ合金ホイールに装着した前265/35/ZR20、後305/30/ZR20 のピレリ「P Zero」タイヤも、Fタイプ Rの前255、後295よりワイドになっているため、さらに強力なパフォーマンスが発揮できるとジャガーは言う。

もちろん外観上も、美的にも空力的にも変更が施されている。画像ではさらにアグレッシブになったボディワークを鑑賞できるが、冷却性能の向上と空気抵抗の低減が図られたことは知っておくべきだろう。フロントバンパーは開口部が拡大し、ボンネットのエアベントも改められた。可変式リアウイングは、Fタイプ Rと比較すると、ウイングが上がった状態では空気抵抗係数が2.5%、揚力係数は15%低減し、下がった状態ならそれぞれ7.5%と45%も低減しているという。このウイングは速度がコンバーティブルなら60mph(約96.6km/h)、クーペでは70mph(約113km/h)に達するか、またはドライバーが「ダイナミック・モード」を選択すると自動的にせり上がる。

日本での発売は2016年秋の予定で、消費税込み価格はクーペのみ1,779万円からと発表されている。詳しい情報は以下のURLから公式サイトをご覧いただきたい。

ジャガー公式サイト:Fタイプ SVR クーペ
http://www.jaguar.co.jp/jaguar-range/f-type/coupe-models/f-type-svr.html



By Brandon Turkus
翻訳:日本映像翻訳アカデミー