カーン・デザイン、アストンマーティン「DB9」をベースに少量生産される「ヴェンジェンス」の発表を予告
3月1日に開幕するジュネーブ・モーターショーで展示される新しいクルマは、主要な自動車メーカー製のものだけではない。イギリスのアフターマーケット・チューナーでコーチビルダーでもあるカーン・デザインは、アストンマーティンDB9」をベースにした、待望の「ヴァンジェンス(Vengeance)」と呼ばれるモデルを初公開するという。

我々が初めてヴァンジェンスの計画を聞いたのは昨年の5月のことだった。それは、ヘンリック・フィスカー氏による同様のプロジェクトが問題になり取りやめになったすぐ後だ。しかし、フィスカーの「サンダーボルト」の計画とは違い、カーンはヴァンジェンスの開発においてアストンマーティンの承認を得ているという。当時、アストンマーティン・ラゴンダ社のスポークスマンであるケビン・ワターズ氏は、米国版Autoblogの取材に対して、「アストンマーティンはカーン・デザインと供給協定の交渉を始めており、ごく限られた台数のDB9を大規模なコーチビルドによる改造のために供給する予定だ」と明言していた。販売価格は30万ポンド(約4,900万円)からと発表されている。



ご覧のように、デザインは現代のアストンマーティンで見慣れた特徴を受け継いでいる。しかし、よりアグレッシブなスタイルで、アストン自身による「One-77」にも似ているように見える。このようにコーチビルドされたアストンマーティンを我々が目にするのは初めてではない。だが、今まではそのほとんどが著名なイタリアのカロッツェリア、ザガートとの長年にわたる協業の成果であった。最近発表された別のプロジェクトでは、イタリアを代表するカーデザイン・ハウスのベルトーネが、「ラピード」をシューティングブレーク仕様の「ベルトーネ・ジェット2+2」に改造したこともある。これは2004年に「ヴァンキッシュ」をベースに製作された「ベルトーネ・ジェット2」を復活させたものだ。また、逆の役割を果たした例では、アストンマーティンがコーチビルダーとして、トヨタの「iQ」をベースに「シグネット」を製造していたこともまだ記憶に新しい。

カーン・デザインはこのヴァンジェンスと平行して製作中の、ランドローバー「ディフェンダー」をベースとした「フライング・ハンツマン 6×6 ピックアップ」を、ジュネーブ・モーターショーで発表する予定だ。さらに、ペースカーとしてカスタマイズされた赤い「レンジローバー・ヴォーグ」と青い「レンジローバー・スポーツ」、そしてジープ社と共に設立したチェルシー・トラック・カンパニーからワイドボディーのジープ「ラングラー」も初公開するという。


By Noah Joseph
翻訳:日本映像翻訳アカデミー