映画『昨日・今日・明日』に登場したフェラーリ「250 GT SWB カリフォルニア スパイダー」がオークションに
フェリス・ビューラーのように仮病で学校を休みシカゴの街に出掛けるなら、それに相応しいクルマが必要だ。やっぱり、1961年製フェラーリ「250 GT SWB カリフォルニア・スパイダー」が最適だろう。

1980年代の名作青春映画『フェリスはある朝突然に』に登場するフェラーリと同型のモデルが、3月11日に米国フロリダ州アメリア島で開催されるオークションに出品される。生産台数はわずか56台で、しかもヘッドライトに純正カバーが装着されている車両はそのうち37台しかないため、特に人気が高い跳ね馬だ。それまでのロングホイールベースのカリフォルニア・スパイダーに続き、ホイールベースが短縮されたベルリネッタのシャシーを使って登場したこのショートホイールベース・バージョンには、スカリエッティによる新たなデザインのボディが架装されたほか、シャシーやサスペンションの設定が改善され、ダンロップ製4輪ディスクブレーキを備えるなど、いくつかのアップグレードが施されている。

今回のオークションに出品されるシャシー番号「2871 GT」の車両は、真っ赤なボディにブラックのインテリアによるコントラストが美しい。イタリア人の工業デザイナー、ジャンフランコ・フラッティーニ氏が新車で購入し、ソフィア・ローレン主演の映画『昨日・今日・明日』に登場しているクルマだという。フラッティーニ氏が17年間も所有した後、1978年にテルツォ・ダリア氏に売却され、そして1985年に現在のオーナーに転売された。このフェラーリがオークションという公の場で売買されるのはこれが初めてのことだ。

オークションを主催するグッディング&カンパニーは、この車両に1,600万ドル(約18億円)前後の値がつくと予想している。コレクターズカーの売買情報サイト『スポーツカー・マーケット』をみると、この落札予想価格は近年売買されたカリフォルニア スパイダーの値段に近いと言える。これまでの最高額は、フランスの企業家ロジェ・バイヨン氏のコレクションだったバーン・ファインド(納屋などに放置されていたクルマが発見されること)の250 GT SWB カリフォルニア スパイダーが、1年ほど前にパリでオークションに出品され、1,630万ユーロ(約21億円)で落札されている。もし資金に余裕があるなら、我々の少年時代のヒーローに替わって是非手に入れていただきたい1台だ。ただし、ご子息が勝手に持ち出したりガレージから蹴り落としてしまわぬように、くれぐれも管理にはご注意を。


By Noah Joseph
翻訳:日本映像翻訳アカデミー