BMW「7シリーズ」に高性能版「M760Li xDrive」が登場
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今月初め、BMWの公認チューナーとして知られるアルピナから、新型BMW「7シリーズ」をベースとする高性能モデル「B7 xDrive」が発表された。ところが本家のBMWは、3月1日に開幕するジュネーブ・モーターショーで「M760Li xDrive」を名乗るモデルをワールド・プレミアすると発表した。我々が期待していたBMW M社製の「M7」ではないものの、「Mパフォーマンス」モデルとしてチューンされた7シリーズの最上級仕様だ。さて、ここではっきりさせたいのは、最新のアルピナを差し置いて、M760Liを購入する必要があるかということである。

どちらも7シリーズのロングホイールベース・モデルをベースにしているが、機械的な面でいえば、我々に分かる限り、両モデルの決定的な違いはボンネットの中身だ。M760Liに搭載されているのは6.6リッターV型12気筒Mパフォーマンス・ツインターボ・エンジンで、最高出力600hp/5,500rpm、最大トルク81.6kgm/1,500rpmを発生する。重要なことはアルピナB7の4.4リッターV8ツインターボ・エンジンが、より高い回転数ではあるものの、同じく最高出力600hp/5,750〜6,250rpm、最大トルク81.6kgm/3,000rpmを発揮できるということだ。しかし、M760Liが0-100km/h加速3.9秒、最高速度は250km/hで電子制御リミッターが作動するのに対し(オプションのMドライバーズ・パッケージ装着車は305km/h)、排気量とシリンダー数で劣るアルピナは0-100km/h加速3.7秒、最高速度はリミッター制御のない310km/hと、速さでは分がありそうなのだ。どちらもトランスミッションは8速ATで、「xDrive」システムによる4輪駆動。ホイールは両車とも20インチが標準だが、M760Liは前245/40 R20、後275/35 R20。対するアルピナは前255/40 ZR20、後295/35 ZR20とより幅広い。

細部のデザインの違いこそあれ、洗練されたインテリアの品質は同程度であり、採用されているテクノロジーは基本的にどちらも同じだ。最上位ラインの7シリーズなのだから、アルピナにしてもM760Liにしても、最高の品質が得られることに違いはない。

だが我々にとっては、アルピナのパッケージの方がより独特に感じられる。ブルーのボディカラー、エアロキット、そしてアルピナ・クラシック21インチ・ホイール(オプション)という仕様は確かに少し派手だ。しかし、街でアルピナとM760Liを並べて、通りがかりの人にどちらがいいかと質問したら、全員がアルピナと答えるのではないだろうか。

この7シリーズの両モデルの価格はまだ発表されていないが、おそらく同じくらいになると予想される。M760Liの12気筒エンジンはより高価だろうが、アルピナのアップグレードにしても安くはないはずだ。発売時期はアルピナ B7が年内、M760Liは来年初めごろの予定となっている。M760Liについて詳しく知りたい方は、プレスリリース(英語)をチェックして欲しい。


By Steven J. Ewing
翻訳:日本映像翻訳アカデミー