メルセデス・ベンツ、欧州のディーラーでMVアグスタのスポーツバイクを販売
メルセデス・ベンツがMVアグスタに大きな賭けをしている。このドイツの自動車会社の高性能車部門であるメルセデスAMGは、2014年にイタリアのオートバイ・メーカー、MVアグスタの株式の25%を取得。そして現在、メルセデスのディーラーで、MVアグスタのスポーツバイクを販売する予定があるという。

BMW専門の情報サイト『BMW Blog』によると、MVアグスタの代表取締役ジョバンニ・カスティリオーニ氏は、新型「ブルターレ800」の発表に集まったジャーナリスト達に、ヨーロッパにある127店舗のメルセデスのディーラーで、間もなくMVアグスタのオートバイを販売する予定があることを明かしたという。

このようなアプローチはライバル各社と全く異なる。BMWはオートバイと自動車を生産しているが、販売店が両方の営業許可を持っていない限り、自動車のショールームでオートバイを販売することはない。ドゥカティも同様に、フォルクスワーゲン(VW)アウディランボルギーニのディーラーでドゥカティのオートバイは販売されていない。

前述の通り、2014年にメルセデスAMGはMVアグスタの株式を25%取得したが、その前に提携していたドゥカティとの関係は2012年に破綻している。このドゥカティとの提携解消は、メルセデスのライバルであるVWグループがドゥカティを買収したことが原因であり、現在ドゥカティはVWグループのアウディ傘下にあるランボルギーニに属するブランドとなっている。なお、メルセデスとドゥカティの提携は、当時ドゥカティを所有していたイタリアの投資会社インベストインダストリア社によって促進されたものだった。この投資会社は、現在はアストンマーティン(このところダイムラーとの連携が深まっている)の筆頭株主でもある。

イタリアやドイツのメーカーに限ったことではなく、世界的に見て、同一の会社が2輪車と4輪車の両方を製造していても、別々の販売網を通して販売するのが一般的である。ホンダスズキプジョーなどの会社がその例だ。トライアンフは以前、オートバイと自動車の両方を作っていたが、1984年に「アクレイム」の生産を中止して以降は自動車を製造していない。


By Noah Joseph
翻訳:日本映像翻訳アカデミー